2017年AKB選抜総選挙の投票が始まって約初日分の投票数で比較、順位付けするイベントが行われ全国的にはほぼ無名のNGT48の荻野由佳が1位となり、獲得票数も過去最多、初めての5万越えとなりました。
荻野さんは新潟市内及び新潟県内で知られていたようです。さらには埼玉県出身なのでその付近、また、バイトAKBに数か月出ていたようですので秋葉原関係にも知られているでしょう、しかし過去新記録の5万以上を出すにはそれだけでは何とも無理な感じがします。
やはり知名度はAKBから来られたり兼任の北原さんと柏木さん、結成時によく聞いた加藤美南さん、メジャーデビュー曲のセンター中井りかになるのではないでしょうか。
そこで、そもそもAKBを呼んできてNGTを作った組織とは何なのかから調べてみます。
WikipediaでNGT48を調べると出ています。
関係者によれば、新潟にAKB48グループの誘致を働きかけたのは、NGT48劇場が入居するラブラ2を運営する三井不動産と地元のバス事業者である新潟交通だという。物販だけでは地域活性化に限界があり、「体験型」活性化策が必要だとして若者や30 – 40代の客層が見込め、新潟への経済効果が期待できるNGT48劇場の誘致が進められたという。
危機意識から手を打って来たようです。ラブラ万代は下記の場所。
バス交通の拠点であり、昔はダイエー新潟店が大変賑わっていました。
伊勢丹も近く新潟市で最も大きな中心街の一つには間違いがないところ、ただし、三井不動産と新潟交通は危機感を持っていたという事です。人口は減るは年齢層は上がるは。
そこに、まだ札幌にも仙台にも無いAKBグループを持ってくるという発想、それを実行してしまったんですから凄いですね。
NGT48劇場は
NGT48劇場入り口(ラブラ2)付近グーグルストリートビューへリンク
さて、三井不動産と新潟交通はこの付近で何をしているのでしょうか。
「万代シテイ」から見てみます。Wikipediaより引用
万代シテイ(ばんだいシティ、Bandai City)は、新潟県新潟市中央区万代地内および八千代地内に所在する商業地。新潟交通と三井不動産がデベロッパーとして開発を担っており、このうち新潟交通グループが整備した商業施設は同社の不動産部が所有及び運営管理を行っている。
三井不動産:商業施設本部と新潟交通がともに関係しているようです。
三井不動産商業施設本部コンセプト(上記ページより一部引用)
ただモノを売る場所ではなく、豊かな時を過ごせる場所を提供するために。目指しているのは、常にお客さまの声に耳を傾け、何が求められているのかを敏感にとらえることで生まれる、新しい体験や発見に満ちあふれた空間の創出。
新潟交通(上記ページより一部引用)
近年は少子化に加え、自家用車の普及によって利用者が減少の一途を辿るなどバス離れが深刻で、零細路線の減便・廃止を余儀なくされている。また不動産部門でもバブル崩壊以降、不振を託っている。
バスターミナルでもある万代シティ、新潟交通の「危機感」と三井不動産の「新しい空間の創出」が結びついたのでしょうか。
AKB選抜総選挙への影響力
で、新潟交通は多くの従業員を抱えていますし、多くの乗客・万代シティという単位でNGT48への投票呼びかけが可能。三井不動産も商業施設のほかグループ内で適切な層に呼びかけが可能です。
想像になりますが、他のAKBグループが劇場やWebを通じて直接ファンへ働きかけるのに対して、NGTは広い商業施設や交通機関を使った広い面へのアプローチが出来たのではないでしょうか。
しかも危機感の少ない他の大都市と比べ80万人の新潟市(先輩都市の中で最も少ない福岡市と比べても約半分)の危機感からの実行力も高かったと思えます。
過去にもサッカーの年間動員数で上記大都市を越えて日本1になった経験のある新潟市。
ノウハウはあるものと思います。
つまり、AKB選抜総選挙の投票初期の集計で上位・1位をとることは不可能ではない。といえそうですがいかがでしょう。
ということで、それぞれの劇場がどういビル・施設に入っているかがそこのAKBグループの性格に大きく影響がありそうですので、以下各施設情報をあげておきます。
みなさん、余裕の繁華街のビルのようで、経営も万全のようです。
本家AKB劇場
本家AKB48劇場はドン・キホーテ秋葉原店に有り、AKBグループを管理するAKS(各地のAKBメンバーの多くが所属)もそこにあります。
ドン・キホーテはどのような企業かはドンキホーテホールディングスをどうぞ。ドン・キホーテじたいはもともと「総合ディスカウントストア」とのことです。
SKE48:名古屋市・栄
ビル全体がパチンコから健康関連・レストラン・ファッションなど楽しめるビルのようです。
運営は京楽エンタテインメント・リテイルズ、商業デベロッパーとの事です、まさに専門家が運営しているのですね。
NMB48:大阪市・難波
NMB48劇場はYES-NAMBAビルにあります。管理は吉本興業との事です。
HKT48:福岡市中央区
HKT48劇場は西鉄天神駅のすぐ近くにあるビル、ソラリアステージにあるとの事。西日本鉄道株式会社が運営するファッションビルとの事。新潟と似ていますね。でも私鉄の規模には及びませんね。
STU48はまだよくわかりません。劇場は船みたいですね。
大都市はどうなんでしょう、客足をもう少しこっちに持ってきて他の売り上げもあげたい。そういうお話のように見えます、素人から見て。
一方、新潟は様々なイベントにも出まくって、他地元企業とも組んだりして(このへんはNEGIKKO(ねぎっこ)ほか新潟のご当地アイドルの活躍という下地がありました)必死の生き残りという感じです。
ここでNGT48が成功するとアルビレックス新潟でも成功したサッカーみたいに全国の都市に広がるかもです。