情報団的な試み、実際の大雨警報でやってみた、越後長岡、島根・広島の豪雨で

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今回の各地の大雨でいろいろこじんまりとやってみました。

少しながら気づいた事がありましたので報告っす。

 

まず情報団フォーラムについて

2017年6月に、情報団という考え方があって、国とかでも検討しているとの事でそのフォーラムに行った。成るほど!!

簡単に表面だけまとめたのが下記

情報団とはメモ:ICT地域防災フォーラム2017 「ローカル情報があなたを守る 情報団の可能性について」

 

上記ではあまり詳しいことは書きませんでしたが

一番のきっかけは「首都直下の大地震」等に遭った時、屋外に居た人、地域外から来た人、その場所から電車や徒歩で帰ろうとするときに通れる道を教えることが出来るのはそこの地理に詳しく、様々な手法で(SNS等)で情報に触れ集められる者が情報提供するしかないだろう。

政府機関や区などではとても伝えられる情報・扱える情報ではない。

それができる組織は「情報団」しかない!!!

ということだったと思います。

私も東京駅で災害に遭ったらどうしてみようも有りません。ほとんど解らない土地ですから、しかも行くたびに景色が違っているし。

 

ということで

地元の大きな市で情報団をやるとしたらどうなるかやってみました。

 

越後長岡の例:まずサイトを作って目立つサーバーにアップ

これは、新潟県中央部の最大都市の長岡駅を中心とする情報サイトです。

災害都市長岡: 長岡市は今世紀に入ってから大水害・大地震・大雪と何回も大きな災害に遭っている都市です。

アオーレ長岡: そんな関係もあり、長岡駅前に市役所をもってきて市の中心部が活気づきました。

 お祭りもイベントもスポーツもコンサートも出来る市役所「アオーレ長岡」です。

 郊外に奪われ閑散としていた市の中心部に様々な人が来るようになりました。

各機関の出先: そのほか国の出先の合同庁舎や新潟県の出先も駅の近くにあるです。

 

サイトの狙い

ということで、長岡駅には大勢の市民のほかに市外・県外の人が来る・居るのです。

初めて越後長岡に来た人、長岡駅に来た人に

1、駅近辺で楽しむ情報・必要情報を提供し。

2、緊急時にも頼りになる情報の提示

・・・・さらに。緊急時にはSNSを絡めた情報提供になります。(今回それを「ゆるゆる」ですがやってみました。それは後で)

 

サイトのコンテンツ

【交通情報】は遅延情報や便利に使うリンク(情報が無く不便過ぎたので)

【観光情報】はせっかく来た人に空いた時間で見てもらえるように徒歩時間付きで。

【買・飲食・楽】は、ワイシャツを汚した、ボタンが取れたような緊急を解決できるように。

【市・県・国】全て徒歩でも行ける距離、地図リンクをつけて。

【防災】必用な情報源リンクと長岡市中央部の河川の簡易地図(長岡を知らない人でも逃げる方向が解る)、それと原子力災害避難(これも逃げる場所がわかる)

【イベント】アオーレ長岡ほかイベントが多いが一覧で見れるカレンダーが存在していなかったので、新幹線時刻までの暇つぶしにも行けます。

【SNS】街の情報収集、いざという時は災害情報収集。

【RSS】駅周辺、中心街のRSSを一覧表示、各種情報が得られる。おそらく災害時には災害情報になる。

 

大雨でSNS(ツイッター)の活用

SNS(ツイッターが主、FBはほんの少し)大雨時の活用例 交通情報中心にかなりの頻度で流す(複数アカウントで)、主なものだけピックアップします。

 

1、7月3日5:43 警報発令に伴い、駅周辺の交通情報のありかを流す。 :閲覧 約900

 

2、 5:49 河川の情報が必要になる可能性も高く、地図や監視カメラの情報を流す。 :閲覧 約800

 

3、 5:51 長岡市内全河川の情報を流す。 :閲覧 約2,500

 

4、7月4日 4:51 中心街近くを流れる川に避難勧告発令、その川も含まれる長岡市内全体の簡易地図を流す。 :閲覧 約2,600

 

簡単に結論を言いますと

監視カメラリンク集と、簡易地図(川の位置や橋の位置を書いた)のツイートが圧倒的に見られた。

です。

 

 

島根県・広島県の豪雨時に遠隔地から鉄道情報を拾う全国情報団

で、直ぐに島根県と広島県で物凄い豪雨

そこで遠隔地の情報団として今回、鉄道情報(避難者に伝えられるのか?)をやってみました。

それはtogetterにまとめるという作業でやってみました。

路線ごとに色分けしています。

島根県・広島県の大雨地域の鉄道情報

知らない土地、何という路線が関係するのか調べるのに少し時間。

ここから様々なヒントを得ることが出来ました。

簡単なまとめ

越後長岡の大雨時のツイッターで最も人気があったのは「簡易地図」。市民も実は川の名前なんてよく知らないし、よそから来ている高校生・大学生も地理は知らない、町名も橋の名も川の名も。

旅行者・出張者なんかまったく知る由もない。

今回はとりあえず長岡駅という誰でも知っている場所を起点にふりがな付の地図で表現。

これが一番の人気でした。

続いて島根県と広島県の7月5日の豪雨。

やはり、「避難ルート」ということで道路と迷いましたがまずは鉄道で集約、伝えられるのかやってみました。

この時、いったいこの地方にはどんな路線があって、今回の大雨にどれが関係してくるのか、皆目わからない事でした。これは、旅行者・出張者、引っ越してきたばかりの人も同じだと思います。

グーグルマップとかではなかなかわからないのです。国土地理院の電子国土でようやく路線が解りました。

ということで簡易マップがあれば旅行者・出張者・引っ越してきたばかりの人・一般市民、そして遠隔の情報団(遠隔支援が可能になる)というのが今回の気付きです。

長岡の例ですとこれです。

簡単な地図が無いと全く前に進めません。

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情報団的な試み、実際の大雨警報でやってみた、越後長岡、島根・広島の豪雨で」への1件のフィードバック

  1.  遠隔からも、情報団がこれだけのことができるということを具体的にお示しいただき、大変、ありがとうございます。

     さすが、kosikosiさんの長年のご活動の積み重ねの成果です。
     
     感服いたします。

     引き続き、よろしく、お願いいたします。

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