長岡市越路地域に生まれた一つのシェアハウスが2018年2月の大雪に悲鳴を上げた形で解散することになりました。
雪まではかなり順調に田舎に自由な家を運営できていたようです。
集落にある一軒家、最寄の駅まで徒歩7分くらいだったかと。
でも、1時間に1本くらいですが
住人の6割が新潟県外や国外からの移住になっていたようです。
周囲の過剰な干渉も無く上手い関係になっていたようですが…
その前に、なぜここにシェアハウスが出来たのか
ギークハウス越路のブログにありました。
★田舎でシェアハウスをやっていくという話【東南アジアの田舎町で受けた影響】
ギークハウス越路は古民家でインターネットが好きな人でゆるく暮らすというのがコンセプトとのこと。
そのきっかけなった「影響を受けた田舎について」書かれています。
ラオスにバンビエン、そしてタイにパーイという田舎町があるらしい。
誰が来ているのか引用
仕事を一時的に辞めゆっくりしている人、長期の年次休み、所謂バケーション中の人、早期リタイアした人、ネットでゆるい仕事をしている人、バックパッカーくずれの人。そんな人たちが流れに流れて行き着いたところだった。
すれ違う人は現地の人より欧米人のほうがはるかに多く、川沿いのバンガローでは「休みにはしっかり休む」と言わんばかりにゴツい欧米人たちがハンモックに揺られ眉間にシワを寄せながら本を読んでいる。
すごいですね。
労働に対するオランダの考え方もありました。オランダって凄い国、人間の国だよなあ。
聞けばオランダは週3日とか1日5時間とかの労働がそんなに珍しくなく、世界でも労働時間の短い国らしい。そして仕事が苦手な人は一定数いるという考え方もあり、特に後ろめたさを感じていないとのこと。
日本の考え方とは大違い、「こうでなくてはいけない」ではなくて「色々な人がいるのが当たり前」という考え方、いいなあ。
で、新潟市にギークハウスを作ってみたらしい。
しかし、新潟市は人口80万人の政令都市、本州日本海側最大都市、田舎も有りますがパーイ、バンビエンなどとは全く異なる。
そこから、見つけたのが長岡市越路地域の民家だったようです。
長岡市越路地域
越路地域のそのギークハウスがある場所は越後岩塚駅の近く。
雪が多く、毎年付近で雪まつり(雪像造りなど)が行われているくらい。さらに信越線が止まるのは隣の塚山駅付近が妙高高原付近と並んで最も多い地域。
しかし、この地域は起業精神の宝庫。
バドミントン・テニス・ゴルフ・スノボなどの世界企業YONEXは塚山駅付近で生まれ世界に冠たるスポーツ用品メーカーになりました。
越後岩塚駅は岩塚製菓がありここも中国進出など世界に延びています。
長岡よりの来迎寺駅には朝日酒造、「久保田」は世界ブランドです。
※詳しくは 「★田舎暮らし最高!と思う瞬間かも、大人の雪像づくり(道具が本気すぎ)」
ギークハウス越路の山の反対側は片貝地区、世界一の四尺玉花火があがります。この片貝は教育の中心地だったところここに合った塾等の影響を受けて多くの人材が全国に巣立っています。
何が言いたいかというと「のんびり暮らせればいいや」という人たちに何かの火が付いたかもという事です。
大雪で解散に
2018年2月くらいの雪は凄かった、ここしばらくなかった大雪。
ギークハウス越路(シェアハウス)解散になりました。
今回の大雪がきっかけのようです。
雪を知らない人達には(6割は他県や海外からの移住者)
・家がつぶれるのではないか?
・雪下ろしで落ちて死ぬのではないか?
という恐怖があったようです。(マスコミの影響大)
除雪の知識がない、業者もつかまらない(長岡では見つからず別の市の業者に頼んだ模様)、除雪費用が高い。
もろもろでギブアップのようです。
多方面で「よくこれだけのものを書かれた、素晴らしい」とされたブログがこれです。
★シェアハウスを解散するにあたってのエントリ 2018/2/21
このエントリは広く話題になりました。
好評です。(細かい揚げ足、発展的でない人も当然いますが、それらの方も反応があるという事は賛成反対等がつけられる具体的なことが書かれていたからです。)
まとめたもの(togetter)を最後にあげさせていただきます。
これで雪国に明るい道が開けた感じです。
内情はわかりませんが、なんとなく「ここいいじゃん」とやってきて、「やっぱ俺には雪はだめかも」と出て行ける。雪国の課題だった人の流動が起きていたのです、自由の誕生だったのでした。すばらしい。あとは今回明らかにしていただいた点の克服ですね。
シェアハウスってどんな感じなんでしょう。 体験が出されています。