沖縄米軍の海兵隊がグアムに移転したいらしい。
沖縄の米軍はただ単に軍事的なものでなく、政治の中の存在でもあり(国際は日米中、国内は与野党等多数の対立軸有り、駆け引きにもみえます。)軽々しく扱えないところですが、ツイッター上で「軍事的にはどうなのか」というツイートが見受けられましたので、そこのみに絞って集約してみます。 私みたいな素人でも何となくわかった気がします。軍事的な見地との差分が政治です。
政治が最も重要です。多くの日本人は第二次大戦を米国に負けたと思っていますが、中国に政治的に負けたようにも見えます。中国は米英を陣営に引っ張り込み、軍事的に全く歯が立たない日本軍に対峙し勝利しました。
日本は中国に政治的な駆け引きで負けたのです。
戦争は政治なのです。
が、今回の沖縄米軍海兵隊グアム移転、政治を抜きにして軍事的に見てみました。
以下主な意見
沖縄の海兵隊は守りではなく攻める専門家、なぜ沖縄にいるかと言えば、当時の仮想敵国がソ連だったから、なるべく遠くにと言う事で三沢基地ではなく沖縄に住みついたとか、世の中が変わって、仮想敵国が中国の場合は沖縄にいたら本当にヤバイ、日本人としては快くグアム島に送り出してあげましょう。
— 青木正雄 (@ouendan10) April 29, 2015
沖縄基地の一部をグアムに移転とのニュースに歓喜している方がいるようだが、米国の軍事世界戦略は現状から察するに出撃と戦闘内容で、自衛隊を組み込んでの沖縄とグアムに新たな機能のすみ分けをする基地を設けることで中露を牽制するという陣型を構築したいのでしょうね。危ない時代に突入しちゃう?
— ハマのシルバー (@shinobun1208) April 29, 2015
中国はA2AD(接近阻止・領域拒否)戦略を採用してるので米軍は長距離打撃による航空優勢の確保を模索している。このため中国に近い沖縄基地は危険度が高く、基地機能をグアムやハワイに置くのも一つの手であるとする報道もある。つまり航空優勢の段階的な確保に応じて海兵隊を前進させる。
— V-22オスプレイbot (@Ospreyar_bot) April 30, 2015
周辺住民に敵意を持たれている軍事基地、有事には情報がだだ漏れ。戦略的にそんな処には恒久基地は設けない。米国の本音はグアムへの移転を前進させ、且つ日本政府が軍事費を負担してくれる限り、辺野古は日本の国内問題と日本政府に下駄を預けているだけ。中国を恐れる安倍政権が米国の威を借りる構図
— Maxi4858 (@maxi4858) May 1, 2015
だけど、日米安保が片務でなくなって、中国の覇権が今より強くなればアメリカの海兵隊が軍事的に第2列島線のグアムとかに引くのが戦略的に有利になってくるのでは?その時に日本は沖縄を自分で守らないといけなくなるよ?なんで今、集団的自衛権なのか、時期が違うと思うよね。 #gekiron
— ほおづきp (@kagachi_ecm) May 2, 2015
「ホワイトハウスのホームページに掲載された会見録によれば、オバマ大統領が「新しいガイドラインは、沖縄を含め、地元コミュニティーの負担軽減のために、地域における米軍再編への努力を補うことになります。そして私は、沖縄に駐留する海兵隊のグアムへの移転を前進させることを再確認しました」→
— シマシマネコのママ(自公政権の壊憲反対) (@simanekomama) May 2, 2015
「なるほど」と思える部分を引用します。
- 海兵隊は守りではなく攻める専門・・・当時の仮想敵国がソ連だったから、なるべく遠くにと言う事で三沢基地ではなく沖縄に住みついたとか
- 自衛隊を組み込んでの沖縄とグアムに新たな機能のすみ分けをする基地を設けることで中露を牽制するという陣型を構築したい
- 中国はA2AD(接近阻止・領域拒否)戦略を採用してるので米軍は長距離打撃による航空優勢の確保を模索・・・このため中国に近い沖縄基地は危険度が高く
- 周辺住民に敵意を持たれている軍事基地、有事には情報がだだ漏れ。戦略的にそんな処には恒久基地は設けない
- 日米安保が片務でなくなって、中国の覇権が今より強くなればアメリカの海兵隊が軍事的に第2列島線のグアムとかに引くのが戦略的に有利になってくるのでは?
- 新しいガイドラインは、沖縄を含め、地元コミュニティーの負担軽減のために、地域における米軍再編への努力を補う
という事です。
どうやら軍事的にはグアムなようです。
でもやっぱり政治的には沖縄なんでしょうね。
ただ、新しい潮流が見えます。
最後のリスト「新しいガイドラインは、沖縄を含め、地元コミュニティーの負担軽減のために、地域における米軍再編への努力を補う」・・・これは、政治的要素が強いものですが、アメリカらしいのであげました。 大統領がコミュニティに言及している。本当に米国は日々の暮らし・コミュニティからの発想なのだ。ポーズではないような気がします。日本風の建前と米国の建前は大きく違う気がします。
日本は建前を言いつつも本音で動く国、選挙公約と実際の政治が違っていても、政治家も国民も本気で問題にしていないように見える。米国は建前を通さなくてはいけないようにみえます、多様な民族をまとめ、多様な国をまとめるのは建前を尊重しないと賛同を得られない。まとめるにしても米国の利益最優先ですが。
さて、沖縄海兵隊はどうなるのか。
最後にTogetterのまとめをあげておきます。