「日本人」橘玲著は目から鱗どっさり!日本や自分の考えに疑問を感じたことのある人へ。

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日本人とはいったい誰なのか! ? 従前の日本人論をすべて覆すまったく新しい日本人論! !

 

3.11東日本大震災と福島第一原発事故のあと以後、マスメディアやインターネット上でさまざまなひとたちが「日本」や「日本人」について論じた。その論旨は、次の一文で要約できる。「日本の被災者は世界を感動させ、日本の政治は国民を絶望させた」

この本は「日本人は特別だ」という思い込みに対して普遍な視点(日本には不足している?)その意味で日本人にとって新しい視点を示し、真の日本人像に迫る、今まで読んだ事もない世界が広がっている。

nihonjin

 

読後の印象は日本人は極めてアジア的であり、かつ欧米よりも個人主義であり、極めて功利的な生き方をする民族である。

個人的に「災害ユートピア」という書籍で、災害時に助け合うのは日本人の特性ではなく世界普遍なものである。ということを知り。 さらに聖徳太子の十七条憲法の第一条に出てくる言葉「和を以て貴しとなす」は、「和」は日本の特長、長所ではなく。和が無いからこそ第一条に「和」をもってきた、と考えるほうが普通なんじゃないかと思っていました。 そういう意味でもこの橘玲さんの「日本人は」という固定概念にこだわらず裸の日本人を書いています。 今の日本のなかなか解決されない問題点、国だけでなく個人の中にある日本人としての考え違いに気づかせてくれます。

本のまとめ方も素晴らしい、章ごとに終わりに「まとめ」が書いてあります。これが解り易いし、すごい。 作者橘さんの聞いてほしい解ってほしいという気持ちがひしひしきます。

 橘玲 プロフィール

Wikipediaより
橘 玲(たちばな あきら、男性。1959年 – )は、日本の経済小説作家。本名は非公開。早稲田大学第一文学部卒業。元・宝島社の編集者。日本経済新聞で連載を持っていた。海外投資を楽しむ会創設メンバーの一人。2006年「永遠の旅行者」が第19回山本周五郎賞候補となる。

 

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印象的なものを抜き出します。

はじめに

世界価値観調査において、日本人はほかの国と大きく違う点が3つあった。 ひとつが「権威や権力はより尊重されるべきですか」の問いに日本人はYESがわずか3.2%、極端に、異常なくらい低かった。

  • 引用)本書はこの”謎”を出発点に、私達は何者で、どのような社会に生きているのかを解明してゆく。

ほほえみの国

  • 引用)・タイ社会で出世するには、組織の中で目立たず、自主性を発揮せず、なによりも責任を取らないことが大事だ。

どんなときも微笑む、外圧が無いと変革できないとか、タイ社会は日本そっくり、日本人はもろアジア人なのでした。欧米に近くはない。

1、武士道とエヴァンゲリオン

市場の倫理 対 統治の倫理、古風な武士道が統治の倫理、武士道の精神は田舎には無いような。語ることができるのは奥羽越列藩同盟、特に長岡藩・会津藩・庄内藩とかになるような。

2、「日本人」というオリエンタリズム

繰り返しますが災害時には世界中でユートピアがあらわれます。実は世界中の民族は見事に助け合っているようです。日本人の美点ではなく、人類がそうであるようです。エリートパニック(統治者が被害妄想になる)が「暴動」という架空の物語を作っていることはレベッカ氏の「災害ユートピア」で語られています。

3、「愛の不毛を」進化論で説明する

信じる・信心・因果・運命に従う人はとても多いようです。理論・理屈が通用しない、むしろそういうことを言う人が嫌われる・排除される世界が日本社会?

4、「人間の本性」は進化から生まれた

貨幣もオカルトの類?と思うと、人間社会というものが解らなくなりますが。

5、コロンブスのタマゴ

特に役所にタテ割りが強いのは江戸の官僚システムがまるっと明治に引き継がれた証しかも?、つまり何も維新なんてなかった。頭が変わっただけ。ついでに戦後も国体維持とかでまるっとその江戸時代の仕組みが今日までのこっているせいかもです。

6、東洋人の脳、西洋人の脳

  • 引用)日本人は、曖昧な状況に置かれると、無意識のうちにリスク回避的な選択を行う。だが状況が明確であれば(自由になんでもやっていいのだとわかれば)、アメリカ人と同様に自己主張をする。
  • 引用)アメリカ人は逆に、曖昧な状況では自己主張をすることがもっとも有利な選択だと考える。

7、空気と水

もちろん「空気・空気を読む」と「水を差す・水に流す」のことである。

  • 引用)私たちは日本を「ムラ社会」だと思っているが、アフリカや南アジア、ラテンアメリカなどはもちろん、ヨーロッパ諸国や中国・韓国と比べても、日本人は伝統的な価値観を重視しておらず、「ムラ社会性」が高いわけではない。逆にイングルハートの調査では、日本人の世俗指数の高さは突出しているのだ。
  • 引用)戦争に明け暮れた「戦前」と平和を愛する「戦後」は、日本人が世界で最も世俗的な民族だという事から一貫して説明できる。
  • 引用)世俗的というのは損得勘定のことで、要するに、「得な事ならやるが、損をすることはしない」というエートスだ。
  • 引用)今が楽しければ、来世はどうなったって構わない—日本人は万葉の昔からそう考えていた。江戸時代の封建性が明治の近代になっても、戦前の天皇制が戦後のデモクラシーに変わっても、日本人の価値観はずっと同じだった。
  • 引用)このことは、日本の「空気の支配」と矛盾しない。「世間」の拘束が強いのは、そうしなければひとびとをひとつの共同体にまとめておけないほど日本人が「個人主義的」だからなのだ。

こうやって抜き出しまとめていたら最初にあげた、聖徳太子の十七条憲法の第一条に出てくる言葉「和を以て貴しとなす」がやはり日本に最も欠けていたことにたいする改善提案であったようです。

橘玲氏の「日本人」という大傑作は20章まで続きます。

どうぞ以上の紹介の確認と本論に入る8章以降をお確かめ下さい。

 

文庫本もKINDLE版もあります、手元に置いておくべき一冊です。

 

 

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