雪国では冬の道路の雪を消す為に道路から水が噴き出るようにしています。
それを消雪パイプと呼んでいます。
国道や県道等は、国や県が除雪や消雪パイプで雪を消してくれますが
町内会の道など市道は住民が主体となって管理・維持しています。
住民の年会費から電気代やその他経費を出します。
市等から多少援助も出ます。が、ポンプ(地下水を汲み出す)等が壊れたら住民で負担しなくてはなりません。
その他ノズルの目詰まりなどもあり、雪が降る前の点検は長持ちさせて効率よく消雪するために絶対に欠かせないものです。
特別に取材公開です。
1、午前8時、ポンプ前に集合、挨拶ミーティングでここ1年で気付いた事を聞きます。この後持ち場に向かいます。
ポンプのスイッチON OFF担当、末端のバルブ取り外し係り。伝達ががり、ノズル清掃係などです。
2、まず、張り巡らされた配管の中のサビや不純物をきれいにします。
3、配管の終点の栓を開け、ポンプのスイッチを入れると配管の中を水が勢いよく走り不純物を外に出してくれます。ここは真っ黒の水が出てきました。
今回はいつの年にも増して不純物が出たそうです。パイプの中はどうなっているのでしょうね。そのうロボットが診断してくれる日が来るでしょう。
4、このくらいキレイになったらこのパイプの清掃は終わり。
5、別のパイプラインの末端、パイプごとに汚れ濁りが違います。
ここは泥色という感じでしょうか。
6、さらに別のライン、ここの配管は古いので赤錆が出て赤くなっています。
地中のパイプは市が管理しているようです。
7、その後、全パイプラインの末端の栓を閉め、ポンプを廻すと道路上のノズルから勢いよく噴水が出ます。これで雪を消すのですが、目詰まりが起きています。飛び過ぎるところも有ります。
8、そこで、細い針金を刺してノズルを清掃します。下記のように均等に出るようになったらOKです。
9、残りの仕事、消雪パイプで対応できないところはビニールホースで対応します。そこにバルブをセットして対応します。
10、バルブを穴にねじ込んでいつでもホースをつくられるようにします。最後に目立つ赤いコーンをかぶせて、これで完了、ここから直ぐそこの交差点へホースを延ばし雪を溶かします。
この交差点では途中に側溝が有り、パイプラインを延ばせなかったようです。
以上で、道路消雪の準備は終了です。
どうか今年はあまり雪降らないように^^
あとはお祈りだけです。
地中に埋めない消雪。雪国でもこのタイプは使われています。
やはり井戸水の利用です。