フランスのパリがテロにやられて、大勢の犠牲者を出しました。
2015年11月13日にフランスのパリとサン=ドニにおいて、銃撃戦と爆発が同時多発的に発生し、少なくとも130人が死亡したテロ事件である
フランスもフランス革命以降様々な戦争・紛争に関わってきました。
その歴史からなにか見つかるかみてみます。
フランスの戦争・紛争・軍事の歴史
- 1789年:フランス革命(共和制)
- 1791年~:ハイチ革命、フランスから独立
- 1803年~:ナポレオン戦争、ヨーロッパの大部分を制覇
- 1815年:ワーテルローで敗戦、王政復興、ただし憲法による制約。
- 1830年:フランス領北アフリカ(アルジェリア・チュニジア・モロッコ)成立。
- 1848年:2月革命、第二共和制。
- 1852年:ナポレオン3世、第二帝政、(出兵先→ アロー戦争:中国、コーチシナ戦争:インドシナ半島、メキシコ出兵、下関戦争:日本長州)
- 1870年:普仏戦争敗北(莫大な賠償金発生)、ナポレオン3世退位、パリコミューンから第三共和政成立
- 1882年:トンキン戦争
- 1884・5年:清仏戦争
- 1887年:フランス領インドシナ成立
- 1893年:シャムと仏泰戦争
- 1895年:フランス領西アフリカ(モーリタニア、セネガル、マリ共和国、ギニア、コートジボワール、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン)が成立
- 1894年:露仏同盟(1904・5年日露戦争敗北)
- 1904年英仏協商
- 1905年:第1次モロッコ事件
- 1910年:フランス領赤道アフリカ(ガボン、コンゴ共和国、中央アフリカ共和国、チャド)が成立
- 1914~18年:第1次世界大戦
- 1917年:オスマン帝国占領(英露仏)
- 1918年:アルザスロレーヌ共和国成立→フランス占領、フランス領。
- 1919年:パリ講和会議、アラブ地域の独立をフランスは拒否
- 1920年:シリア独立→フランス・シリア戦争→フランスが占領、フランス委任統治領シリアとなる
- 1920年:アンカラ政府とトルコ・フランス戦争、フランス敗れる。
- 1939~45年:第2次世界大戦:フランス敗北、ドイツ占領、第3共和政崩壊ヴィシー政権成立。
- 1940・41年:タイ・フランス領インドシナ紛争
- 1944年:シャルル・ド・ゴール率いる自由フランス、フランス共和国臨時政府が帰還し、全土を奪還
- 1945年:フランス第四共和政成立
- 1946年:シリア共和国、フランスより独立
- 1954年:第1次インドシナ戦争で大敗、インドシナから撤退。
- 1956年:モロッコとチュニジアが独立
- 1959年:第五共和制成立。
- 1960年:ほぼ全てのアフリカ植民地が独立。
- 1962年:アルジェリア独立
- 1970年代以降:軍事介入30件以上
- 1994年:ルワンダ紛争軍事介入
- 2002年:コートジボアール派兵、戦闘継続中
- 2013年:マリ共和国へ軍事介入
フランスとアラブ、特にシリアとは因縁があったのですね。
しかし、フランスの戦争や紛争・軍事介入の数といったら日本の比じゃないですね。やばいほどの歴史。
日本も苦労していますが(台湾は友好関係ですが、韓国がいつまでも恨んでいて何かと言いがかりをつけてくる(まさに未だ植民地から脱していない))フランスは膨大な植民地を持っていたので日本の比では無い苦労をしているようです。
上記のフランス軍事年表を見るとその大変さがわかります。
興味深い特集を見つけました。
パリ同時多発テロの根底にある100年の歴史(ダイヤモンドオンライン)
・・・ちなみにテロが起こった11月13日は、1918年、英仏軍がオスマン帝国のイスタンブールを制圧した日である。・・・・・・1916年のサイクス=ピコ協定でわかるように、ヨーロッパ諸国がアラブ世界を民族無視で勝手に分割したこと、さらにその後、しっかりコントロールしきれなかったことが、・・・
第1次世界大戦の後始末、アラブをまとめていたオスマントルコの崩壊、カリフ制を訴えるIS。
イスラムが最後のカリフを失くしたのがこの時でした。
最後に
激情はなく、その表情は静かでお互いの愚かさを見ているようです。
日本のように他人事のデモは起きない、成熟した大人の国です。