無意識に譲り合い・助け合う社会とコミュニケーション、ラウンドアバウト(環状交差点)で意識革命

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車を運転していて、道ですれ違う時、譲った人譲られた人が手で合図しあう。
(どうも)
(なんの)
そんな男たちのコミュニケーションに女の人はいちころだという。

「男ってかっこいい」

(男のカッコよさは現代ではこの位しかないのだが)

車社会はコミュニケーションの社会。

譲り合いや、公共を意識しないとスムーズに流れない。

 

通勤中に危険な交差点が有ります。

中学校が直ぐ近くに有り、特に朝は、通学の歩行者と自転車、中学生を学校まで送る車、通勤の歩行者・自転車・自動車、ゴミ出しの自動車・自転車、幼稚園バス。ここまではよくある話ですが交差点が危険で

道路の左右両方を歩行者が歩き、自転車も左右両方を走る。

そんな話しよりまず地図を見てもらいたい。

sansaro

地図は地理院地図、電子国土を利用

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 ということで、歩道は片方にしかなく三叉路から中学校に入るまではまことに厄介なことになります。

ですので中学生は左側を歩くことになります。

三叉路は、右上からくる車と左からくる車は一時停止、下からくる車は一時停止無し。

ただし全てに横断歩道あり。

左の道は直ぐ旧国道に繋がっていて信号が有り、渋滞が発生します。

 

もう何を書いたら良いか解らない状態。

 

でも、ここで大きな事故があったという話は聞きません。

事故処理を見たことも有りません。

交通ルールがめちゃくちゃな地帯ですが

車の運転手はスピードを出すという選択肢は無く、横断歩道が有るので通行するのか渡るのか、歩行者と自転車の動きに注意を払い、しかもご案内のように左右どちらにも歩行者と自転車が存在する。さらに車の前後に。

徹底的に注意を払い最徐行で交差点を突破するしかないのです。

で、歩行者も自転車も注意しながら歩きます。(左車線を3人並んで歩く強者もいますが)

実は安全なのかも:小さな接触事故とかはあるにしても、大きな事故の話を聞かないのはそのせいかなと思います。(本当のところはわかりませんが、今のままでいるのは大きな事故は発生していないからではないかと)

 

車の流れもスムーズ:で、よく考えてみます車も気をつけて交差点を抜ければとスムーズに流れています。(信号に向かう道路以外は)

道路のルールを厳格にさせると横断歩道を2回も渡って道路のあっちとこっちを行ったり来たりしなくてはなりません。

そこで車が止まっていたら大混雑になってしまうでしょう。

 

「ルール上はひどい状態だが、これがいまの所最も安全で交通がスムーズにゆく状態」というところでしょうか。

 

これで思い出したのがロータリー式の交差点。

最近の革命的な交差点はラウンドアバウトというそうです。

 

信号や一時停止で市民を束縛して安全と効率を図るより、少しだけ不便にして安全と効率を市民に任せる。

 

ここで、今までに発露できなかった市民同士のコミュニケーションが劇的に生まれ育っています。

譲り合いや公共の精神が無いとどうやらうまく廻らない、そう言う場所なんだと思います。

 

このラウンドアバウトは複雑化した現代社会を大きく変える考え方ではないでしょうか。

そのへんを調べてみます。

まず、体験したことの無いラウンドアバウトをネットで調べてみます。

  1. ラウンドアバウトとは、今までのロータリー交差点との違い
  2. 廃止と増設設備と規制・ルールほか特徴
  3. 成果、安全性・交通量
  4. パケット化とコミュニケーションの改良、社会のラウンドアバウト化を

 

 

1,ラウンドアバウトとは、今までのロータリー交差点との違い

Wikipedia ラウンドアバウト

 round

 ラウンドアバウトとは

ラウンドアバウト(英: roundabout 日本語:環状交差点)とは交差点の一種である。3本以上の道路を円形のスペースを介して接続したもので、この円形のスペースの真ん中には中央島と呼ばれる、円形の通行できない区域がある。車両はこの中央島の周りの環状の道路(環道)を一方向に(右側通行なら反時計回り、左側通行なら時計回り)通行する。

とのこと、それだけです。

 

 今までのロータリー交差点との違い

信号や一時停止箇所がない。

信号や一時停止で止まることなく環状交差点に入れるようにしたものがラウンドアバウトのようです。

 

 2、廃止・増設設備と規制・ルールほか特徴

一般的な交差点と比べて、 無くなったもの

  • 信号機
  • 一時停止(あるところも)

新たに作られるもの

  • 中央島
  • 道路標識「譲れ」

 

3、成果、安全性・交通量

ということで当初にあげた成果が出ているようです。

全てWikipediaから

安全性

単に事故全体の数が減るだけでなく、負傷者の出る重大事故が特に減っていることにも注目できる。

交通容量

Jian-an Tanがラウンドアバウトと信号付十字路を比較検討したところでは、小型の交差点の場合(外径16m、環道幅6mのラウンドアバウトと道幅7mの道路の交差点との比較)にはラウンドアバウトの方が容量が大きくなるが、交差点の大きさが大きくなるにつれ、信号付十字路の方が容量が大きくなることが多くなる。

 

このほか、信号機が無くなってその維持や電気料気が不要になりますし、災害時に信号が消えて機能しなくなるよいうような事は無くなる。

 

 4、パケット化とコミュニケーションの改良、社会のラウンドアバウト化を

 

昔のパソコン通信は回線を独占し、片方向か両方向で一つの通信間のみでやり取りしていました。

回線がスカスカでも1つしか通しませんでした。

でも今のパケット通信は、細切れになりますがとにかくひっきりなしに様々な人達のデータが流れています。

いつでも中央の環状道路に入れる。

交差点に自由に入って行けるところが似ていますね。

また、ラウンドアバウトは「譲り合い」というコミュニケーションで成り立っています。もちろん様々な人が居ますのでいつでも自分優先という人もいるでしょう。

でもその方がずっとそういう姿勢でいるとは考えづらいところです。

譲り合うという交差点社会・通勤社会のコミュニティに参加していることになんとなく気づいてくると思います。

ラウンドアバウトは1つのコミュニティなのだと思います、コミュニケーションを上手にとらないと動かない。

で、多くのラウンドアバウトが欧米でうまくいっているのはそういう成熟した社会だからでしょうか。

 

社会のラウンドアバウト化 

このラウンドアバウトを他の社会・実際のコミュニティとかで応用できないでしょうかね。

考え方、やり方を変えて、市民同士で助け合い・譲り合う事で簡単で低コストでうまく回転する。

しかも、ほとんど心理的にも手間としても負担にならない。

「当たり前のように譲り合ったりそれぞれがほんの少しだけ負担して社会を動かしている」

そういう方法が出てくると思います。

 

そう、そう、最初に紹介した中学校の近くの三叉路、今はなんとか市民で譲り合っていますが、やはり気持ち的に引っかかるものがあります。良い解決法が有ったら紹介してください。

 

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