公開シンポ「未来をつくるアーカイブ:大規模災害情報の利活用」。災害記録をデータベース化、障壁を乗越えろ!

このエントリーをはてなブックマークに追加

過去の様々な災害記録をデータベース化して今と将来に生かす

誰もが良しとしますが実は障壁が山ほどあります、皆で力を合わせ日本・世界の防災の為その障壁を乗り越えよう!

ということなのだと思います(私が個人的に理解しやすい文章にしました)。

 

おそるおそる聞いてきましたので「田舎から上京聴講」をまとめます。

 

昨年の某市の水害、今年の某地域の雪害による大渋滞、アーカイブスで全国の過去の経験が伝わっていたらこんな事態にはならなかった。と、個人的には思います。事例がいっぱいあるのに!!!

なぜ、日本てそういう事が出来ないのだろう?

と思っていました、そのへんのこと、このシンポジウムを聞けば解消・解決策も解るのではないか。

と、いうことで東大等日本最高の英知が集まったと思える東大のシンポジウムに「無謀」にも乗り込んだのでした。

どう考えても無謀なのですが、ここをはずすとこの国が見えない気がしまして。

結果、皆さん凄い危機意識を持っていられることが解りました。この力が結集すれば日本は変わると思います。

そのへんを素人に少し毛が生えた程度の私が報告(実際に毛が少ないのですが・・・)します。

 

 このシンポジウムの正式名称は

公開シンポジウム、「未来をつくるアーカイブ:大規模災害情報の利活用に向けて」」です。

要項をコピペ、研究者・関係機関・語句には解りやすいようにリンクを付けてみました。

1 開催の趣旨
東日本大震災発生から5年が経過する2016年3月を節目とし、大規模災害情報アーカイブ構築の必要性の観点から、この間に震災対応の教訓によって何が改善され、何が課題のまま残されているか、あるいは課題さえ認識されていないことがあるのか、それらを検証する機会とします。
さらに、今後想定される首都直下南海東南海東海地震への災害対応に大規模災害情報アーカイブがどのような役割を果たすことができるか、あるいは果たすべきか、それを実現するための道筋を明らかにしたいと考えます。

2 主催:防災未来アーカイブ研究会(代表:御厨貴(みくりや たかし) 東京大学名誉教授)
  共催:東京大学関係各機関(地震研究所情報学環生産技術研究所(依頼中)、先端
   科学技術研究センター総合防災情報研究センター(CIDIR)
     東北大学災害科学国際研究所(トップページエラーの為サイトマップへ)
  後援:国土交通省(依頼予定)(災害・防災情報へ)
  協力:グーグル㈱ヤフー㈱ (共に防災関連サイトへ)

3 日時:2016年3月6日(日)午後1時半~5時半(4時間)
  場所:東京大学福武ホール(定員180名)

P1080594

 

・・・上記は福武ホール付近 ・・・

メモ、以下素人目ですのでかなりピントがずれていると思います。

 各報告等とても興味深かったのですが、個人的関心時のみキーワード要約します。

シンポジウムの流れ

  1. 基調報告
  2. 現状報告
  3. 何ができて、何ができていないのか(ネット座談会)
  4. シンポジウム「震災アーカイブの利活用に向けてのシナリオ」
  5. フロアからの質疑応答
  6. ・・・個人的感想

 

1、基調報告

目黒公郎(めぐろ きみろう) 東京大学教授・・・これからは、貧乏になってゆく中での総力戦。21世紀型いざ鎌倉。災害・防災の進んだ日本から利益が出る防災システムを世界へ。

スポンサードリンク

 

2、現状報告

グーグル株式会社南万理恵(Code for Japan Summit 2015の紹介ページ)
     「未来への記憶:グーグルの取り組み」・・・世界で初めて同一場所に複数の写真、東日本大震災の避難所情報は人力調査・入力だった。 災害時において、どうしたらよいかその都度考えることが多い。

 防災科学技術研究所:臼田裕一郎 社会防災システム研究領域災害リスク研究ユニット副ユニット長兼自然災害情報室長
     「防災科学技術研究所の取り組みについて」・・・実際に国民が使える各防災システムを提供している。

ヤフー株式会社畠良
     「ヤフーの取り組みについて」・・・東日本大震災時のガソリンスタンド在庫情報調査等は人海戦術だった。

 

todai02

3、何ができて、何ができていないのか(ネット座談会)

  御厨貴東京大学名誉教授(司会)、尾崎正直高知県知事、目黒公郎東京大学教授
  + 増田寛也野村総合研究所顧問・元総務大臣(ビデオ出演)

・・・高知県では発災から何重もの想定・シナリオを用意して様々な状況に対応できるようにしている・・・。

 

4、シンポジウム「震災アーカイブの利活用に向けてのシナリオ」

<パネリスト>
今村文彦 東北大学災害科学国際研究所長・教授
長坂俊成 立教大学教授
 目黒公郎 東京大学教授
柳与志夫 東京大学特任教授
吉見俊哉 東京大学教授・副学長:司会

・・・アーカイブに日記も重要、災害時に蔵から出てきた日記類は極めて重要。被災者が語れるようになるのに3年から5年、人によって異なるが年月が必要。その時点での記憶も重要である。アーカイブし、公開するには多くの障壁がまだある、きちんと組織を作って各方面に働きかけてゆく必要がある。

 

P1080629

5、フロアからの質疑応答

一般市民も多数参加されていたようで、市民目線での質問が活発に交わされ、パネラーの先生方は丁寧に答えられていました。

 

個人的感想

柔らかな語り口の御厨代表と、ビシビシ語られる目黒教授の組合せがシンポジウムに入りやすくしてくれました。

後に解るのですが当初、ものすごい研究者だけの場違いな場所に来たのかなというビクビクが解消しました。

難しく語ろうとしないで、「わかり易く語る」が伝わってきました。

一般都民市民も多数参加していたのでした。

目黒教授の基調報告は大変面白くもっと聞きたかったです。

他に印象に残ったのは グーグルの南万理恵さん、確か阪神の震災を経験されていて、グーグルで防災をやり、こうして防災の物凄い教授の中で発表という経過でしょうか、報告の最初に感極まって言葉が出なかったようにもみえ、様々なところに強い意志を持った方々がいられることに、また、そういう方を採用配置されているグーグルやヤフー等ICT関連企業の姿勢に感動しました。利益追求と社会貢献をきちんと結び付けているんですよね。これって、基調報告で目黒教授が強調された「日本や世界の役に立つものを作って利益を出しましょう、自分で予算を作りましょう。」という方向と合致しますね。

企業の社会貢献はCSRよりも先に行き始めているようです。

 BS1スペシャル「マネーの狂わせた世界で 金融工学者の苦悩と挑戦」に通じるものがある気がします。

http://www.nhk.or.jp/docudo…/program/2443/2409179/index.html

企業の社会貢献の進んだ形

シー‐エス‐ブイ【CSV】:コトバンク

 [creating shared value]:企業が本業を通じ、企業の利益と社会的課題の解決を両立・・・企業の経営理念。2011年に米国の経営学者・・・提唱。CSR(企業の社会的責任)よりさらに踏み込み・・・(詳しくは上記リンクを)

 

あらら、脱線ですね。もう一つ脱線。

日本文学の研究者で作家のドナルド・キーンさんは、日本の日記文化は文学だ。ということで 「百代の過客 日記にみる日本人 」を著しています。

「日本人にとって日記とはなにか。・・・千年におよぶ日本人像を活写。日本文学の系譜が日記文学にあることを看破・・・不朽の名著。」

災害の貴重なアーカイブスにもなる、日本人の日記って何でしょう。キョーミ津々!・・・脱線終わり

 

繰り返しになってすみません。

過去の様々な災害記録をデータベース化して今と将来に生かす

それに関しては誰もが良しとしますが実は障壁が山ほどあります、皆で力を合わせ日本・世界の防災の為その障壁を乗り越えよう!

という事のようです。(私の頭ではやっぱりここまで^^)

あとは、正式なまとめをお待ちください。

スポンサードリンク

 

 

 

 

Print Friendly, PDF & Email

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA