魚沼街道塚野山宿に関係した二人の作家、和月伸宏(一人目は鈴木牧之)。長谷川邸再建300年祭にて

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以前からこのブログで取り組んできた「魚沼街道塚野山宿」、その塚野山宿に有る長谷川邸の記念イベントが開催されました。

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この塚野山宿長谷川邸界隈に関わった作家として

一人目が南魚沼郡は塩沢の鈴木牧之。

二人目が三島郡は浦の和月伸宏さんです。

鈴木牧之さんもなんと挿絵を自ら描いておられ、その評価は実に高いものがあります。

すなわち御二人とも、お話をいくつも紡ぎ、絵をかいて来たのです。

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下記の地図に有るように鈴木牧之の塩沢から京・大坂へ「縮み」を販売する際に通った道が

塩沢 →(魚野川~信濃川) →小千谷 →薬師峠 →塚野山 →広田峠 →北条 → 柏崎 →日本海 →琵琶湖 →京・大阪

とされています。

当時、三島郡最南部の重要集落は塚野山・片貝・浦だったのではないかと思います。

来迎寺駅前の街は明治になって信越線の駅が出来てから発展した街で、江戸時代は存在しません(これは長岡市の大手通と同じです)

浦は、その名の通り信濃川の河戸(川の港・船着き場)として重要な地であったものと思われます。

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1、北越雪譜とるろうに剣心にまつわる年表

1706年・・・塚野山大火で長谷川邸も焼ける
1716年・・・長谷川邸再建
1770年(明和7年)・・・鈴木牧之越後国魚沼郡の塩沢で生まれる。
1789年・・・19歳の時、縮80反を売却するため初めて江戸
1798年・・・雪を主題とした随筆を書き、出版に動くがが実現せず。

1837年・・・『北越雪譜』初版3巻を刊行
 同 ・・・大塩平八郎の乱
1841年・・・天保の改革
1842年・・・4巻を刊行
1842年・・・鈴木牧之死去。享年73
1849年・・・緋村剣心生れる
1867年・・・大政奉還
1868年・・・緋村剣心鳥羽伏見の戦いの後放浪、会津戦争に遭遇、その前に北越戦争(越後長岡)も見ていたとすれば長谷川邸前を通った可能性が高い。
1869年・・・戊辰戦争終結・・・北越戦争時には長谷川邸にも両軍がくる。(山県有朋もこの街道を通った可能性があり、であれば長谷川邸に立ち寄ったはず。)
1877年・・・西南戦争終結(緋村剣心は近くに居た)
1878年・・・大久保利通暗殺
1898年・・・12月塚山駅開業

1936年・・・「北越雪譜」岩波文庫から活字本として初めて出版
1961年・・・長恩寺、旧鈴木牧之記念館設立
1980年・・・長谷川邸、越路町に譲渡
1982年・・・長谷川邸、重要文化財指定
1989年・・・鈴木牧之記念館南魚沼市塩沢1112-2に移設
1970年・・・和月 伸宏生れる。 あっ、鈴木牧之とちょうど200歳違い
1987年・・・長岡高校在学中に漫画家としてデビュー
1994年・・・少年ジャンプに「るろうに剣心」連載開始
1996年・・・テレビアニメ化

2004年・・・10月23日中越地震発生、長谷川邸大きな被害を受ける。
2007年・・・7月16日中越沖地震発生、長谷川邸またも被害
2012年・・・「るろうに剣心」映画化公開
2016年・・・6月25日長谷川邸再建300年の祝い。

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2、北越雪譜に出てくる塚野山(長谷川邸)近辺

鈴木牧之が著した「北越雪譜」は江戸の方々に雪国の生活を伝えたものですがそこに頻繁に渋海川と塚山が出てきます。

雪吹に焼き飯を売る・・・

  • 塚山峠が出てくる、旅人が塚山峠の雪吹で難儀している時に百姓と一緒になり焼飯を売ってもらう、それで体力をつけた旅人は無事峠を越し里に着いた。が、焼飯を売った百姓は遭難し亡くなってしまう。危機の時にどうすべきか、現金が欲しい貧困とは何か、色々考えさせるお話です。(広田峠のすぐ脇にあるのが塚山峠、広田峠は柏崎方面、塚山峠は江戸なら椎谷藩方面になるでしょうか。)・・・・・この関連と思われますが鈴木牧之が自ら描いた「雪吹の塚山峠」という挿絵が有ります。見事な雪吹です。

渋海川さかべつたう・・・

渋海川ざい渡り・・・春に氷が砕けて流れるさまを近隣の人は【花見のように】弁当を持って見に行った

 

 

3、るろうに剣心に出てくる塚野山界隈

作者和月さんは最初にあげた地図でいうなら右上の「長岡→」と書いてある当たりの大きな集落です。

「浦」という名前で信濃川の水運の拠点・渡し船の拠点だったかと思います。

今でも対岸の摂田屋付近と繋がりが有ります。

東洋大学の始祖で、妖怪についての著書で知られる井上円了はこの集落のお寺様の出身

戦後日本の歴史文学で有名な半藤一利は隣りの岩野集落が父の郷里で、疎開していました。

文学・物語創作の土地柄とも言えそうです。

さて、和月伸宏さんは地元の地名を登場人物の名前にしたという事で、特に地元から親しまれています。

今回の塚野山宿長谷川邸でいうならずばり「塚山由太郎」(剣術の才能は弥彦以上とも言われる。治療のためドイツへ渡る。)

からだと思われます。

その他にも越路や長岡の地名の登場人物をまとめてあります。

るろうに剣心のキャラの名は作者出身地越後長岡(戊辰激戦地)近郊の地名が多し、バーチャル聖地巡礼ページ作っちゃいました。

 

 ということで、塚野山界隈、長谷川邸界隈にたまたま縁があった鈴木牧之さんと和月伸宏さんと長谷川邸のお話しでした。

塩沢の商人鈴木牧之さんは長谷川邸に招かれたことも有ったのではないでしょうか。

今、その場所に和月さんのイラストが置かれています。

出版で苦労された鈴木牧之さんが時空を超えてこれを見たら喜ぶと思います。

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 この長谷川邸塚山宿のある魚沼街道(柏崎—塚野山—小千谷)の素人妄想思い込みの記事はこちら

大江氏・毛利氏から剣心までになりましたね。

魚沼街道と日本史を往く 軽井川鉄・佐橋庄からむし・北条から塚野山、そして小千谷港、継之助・牧之まで

 

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