阪神淡路大震災と中越大震災は共に震度7という強烈な揺れでした。
このほかの地震で震度7は東日本大震災のみ。
阪神・中越・東日本の3地震だけが震度7の強烈な地震なのです。(阪神は推定で震度7、中越・東日本は実測)
東日本大震災は大津波による被害に地震だけの被害が埋没気味なので、特徴的な阪神と中越で比較してみます。
- 同じ震度7で被害が大きく違った理由
- 命を守る防災ベッド
- 自治体の補助
1、同じ震度7で被害が大きく違った理由
- 阪神は都会で人口密集地、中越は中山間地域で過疎地で震災を受けた人口が違った。・・・被災地域人口は阪神が圧倒的に多い。
- 阪神は早朝で就寝中の人が多く、中越は夕方で家族在宅が多かった。・・・避難行動に違い。
- 家屋の堅牢さが違った、中越は日本有数の豪雪地帯で重い雪にも耐えられる強靭な家。・・・阪神では倒壊した家が多かったが中越では少なかった。
- 中越地域へのマイコンメータの自動ガス遮断装置の配備(阪神の教訓として普及)。・・・火災は少なく、出火しても広がらなかった。
他にも理由は有ると思いますが、ここから個人でもできる現実的な防災を考えたいと思います。
1、都会と過疎地、地域特性は個人ではどうしようも無いですが、両震災共に地域での助け合いが行われています。中山間地域は地域内の交流の深さが想像できますが、阪神という都会でも地域住民の助け合いが多く伝えられています。これは「災害ユートピア」(レベッカ・ソルニット)でも語られている人類共通の衝動なのだと思います。
しかし、どんな人がそこに住んでいるのか(男か女か若いのかご年配なのか、家族は?)最低でも近所に知っておいてもらう必要が有りますし、それを知らないとあなたが地域の人を救う事も出来ません。人間として極めて当たり前な事ですが朝夕の挨拶だけは必要です。できれば天気の話題も(^^)。
さらに(4、)は既に全国に普及していますので問題ないです。
ということで(2、3、)が問題で、これは合わせて「寝ていても下敷きにならない家」が必要という事です。
が、耐震住宅にするのは大変です。
その後良いものが作られてきています。
家が倒壊してもベッドを守ってくれる「防災ベッド」が命を守る事のみを考えた場合お勧めです。
2、命を守る防災ベッド
ここではとにかく命を守ってくれる「防災ベッド」を調べてみます。
選ぶポイントは下記になるかと
- フレーム素材: 金属製フレーム・木製フレーム(デザインや過ごし易さも重要かと)
- 設置方法: 既存のベッドにかぶせるタイプ・あらかじめベッドもついている(現状に合わせる)
- 福祉: 介護ベッド対応型(買い替えなどは難しそうですので近い将来を見越すのも大事かと)
自治体から補助金が出ます。
詳しくは下記を
3、自治体の補助
自治体の補助が進む防災ベッド( its communication 安心安全情報)
→ 主な内容(解り易いページです。)
- 住宅の耐震化は地震被害への最重要対策
- まずは耐震診断を
- 睡眠時の耐震対策
- 自治体の助成制度の状況
- 「生き残ること」を第一に
予算が有るなら改築・リフォームを
予算が無い、改築しても倒れてきそうな家具が有り心配な場合にも「防災ベッド」をお勧めです。
遠くの両親へ贈るとかもありですよね。