なんかネット上に流れてきた現代ビジネス の面白そうな記事
大企業に巣食う「Made in Japan」の呪縛
トヨタだけがなぜ「例外」で強いのか?
(酒井 崇男グローバル・ピープル・ソリューションズ株式会社 代表取締役)
面白かったのでその後の関連記事と一緒に自分なりに簡単整理と感想
見る影もない「名門」企業
伝統的な名前のある日本企業の凋落振りは目も当てられない限りである。 ~略~
国内に残っているのは、競争力のない国内志向型企業や、 ~略~ 低品質・高価格企業、 ~略~ 高コストで低品質の行政や医療、 ~略~ 世界で成果のない大学や研究機関が…
なんとも、返す刀返す刀で
- 低品質・高価格企業
- 高コストで低品質の行政や医療
- 世界で成果のない大学や研究機関
をあげています。
つづいて
「戦後日本が劇的に成功した本当の理由」についてこう言っています。
日本の成功は
- Made in Japan モデルで企業が富を生み出す
- 富を分配して地方との格差をなくしていった
- しかしMade in Japan モデルが破綻したのちも分配システムは動いている。
ということで、すでに状況は変わったのに分配するシステムは動きっぱなしで、それには様々な人達が群がっているようなのである。
というか、国民の生活の中に組み込まれていて配分システムが止まると成り立たないものになっているのかもしれません。
そう思うと日本は社会主義国なのではないか。
世界中似たり寄ったりなのかもですが。
で、そのMade in Japanとは何か
「トヨタ生産方式 + 日本的品質管理 + 生産技術開発」
Made in Japanをひと言でいえば
- 基本は模倣、量産工場で高品質・低価格で生産をした。
ということのようです。
では、なぜ、Made in Japan モデルは終わりを迎えたのか
Made in Japan は、日本人にしかできない、だから日本人は偉いような風潮にもなったが
- Made in Japanは日本独自のものでは無い、日本人でなくても出来るものだった。
「トヨタ生産方式 + 日本的品質管理 + 生産技術開発」は確立されたものであり、だれでも出来るものだったのだ。
そして、むしろ日本の立ち遅れが目立つようになった
日本国内の中小企業、官庁・病院・金融業界などは、ここで述べたような、定型的な業務プロセスの管理や標準化などが、まだまだできていない。
これらの遅れた業界、取り残された業界は、管理技術・マネジメントという観点から ~略~ 日本国内には、後進国よりも遅れているセクターが多々ある。
なんとなんと
- Made in Japan方式以前の組織が日本にはある。中小企業、官庁・病院・金融業界・・・は、 「トヨタ生産方式 + 日本的品質管理 + 生産技術開発」以前の体質である。
- だからそれらは後進国よりも遅れている。
これが日本の実態だというのだが、大いに心当たりがある。
合理化しようとすると日本社会は大きな抵抗がある。
町内会から役所まで、前例が最優先。変えることによるリスクが変えない事のリスクよりも大きいと思っている。
(・・・そういえば憲法改正反対者は既得権益の人達で構成されているような・・・公務員・教師・公共企業)
そうして3.11や他の災害で大きな被害をこうむっているが、「変えない」ことによるものが多いように思える。
日本が世界をリードしていた時期があったのは事実だが、今やすっかり後進国側に軸足が移ろうとしているようです。
で、この作者はちゃんと解決策を用意しています。すばらしい!
—以下、関連本やグッズ—