正式にはルートインBCリーグになりますが、2017年シーズンから2チーム増えて合計10県10チームになるそうだ。
北信越4チーム(新潟・長野・富山・石川)で始めたのが関東にも広がり東北にも広がり遂に10チーム。運営会社は新潟市にある完全な地方のリーグなのが凄いというか、東京と違うこだわりが有るからなんだと思いますが。
素晴らしいですね。
しかも、プロ野球の2軍との交流戦やプロ野球に入団する選手も毎年いるようで日本の野球の様々な可能性を作り出す素晴らしい組織に育っているようです。
独立リーグは四国にも関西にもあります、同様な働きをしているようですがここはBCリーグを中心に見てみます。
1、リーグ構成(2017年から)
東地区
福島ホープス
栃木ゴールデンブレーブス 2017年新加入
武蔵ヒートベアーズ(埼玉県)
群馬ダイヤモンドペガサス
新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ
西地区
信濃グランセローズ
富山GRNサンダーバーズ
石川ミリオンスターズ
福井ミラクルエレファンツ
滋賀ユナイテッドベースボールクラブ 2017年新加入
2、試合運営
2016年は(東西4チーム計8チーム)・・・
前後期毎に
- リーグ内同一地区チームとの試合数基本は24試合 (8試合×3チーム)
- 他地区のチームと8試合(ホーム・ビジター各2試合、2試合×4チーム)
- NPBファーム(3軍を含む)との試合を各チーム1試合(すべてホーム)
- 巨人3軍との交流戦を、シーズン中各チーム3試合
合計36試合で優勝を争ったようです。
ここで重要なのはプロ野球の3軍との試合も公式戦として戦っているのです。
BCリーグにどんな選手が居てどんな活躍をしているかプロ野球側は観ることができます。
もちろんBCリーグの選手たちは大きなチャンスの場でもありますね。
素晴らしい。
2016年巨人が最も多くの試合をしましたがこの他に
ロッテ、西武、楽天、ヤクルト、ソフトバンクの3軍が対戦しています。
3、BCリーグ自体とプロ野球や大リーグとの間の選手・監督等の動き
Wikipedia「ベースボール・チャレンジ・リーグ」を参考にさせていただきます。
2006年
- 北信越ベースボール・チャレンジ・リーグ運営会社(新潟市)と4チーム決まる。(新潟・長野・富山・石川)
2007年
- 公式戦始まる
- 6月にプロとの交流戦(信濃対日ハム二軍)
- 四国アイランドリーグとのチャンピオンシップ実施。香川が優勝
- 群馬と福井の参戦決定、リーグ名を「ベースボール・チャレンジ・リーグ」に変更。
- プロ野球ドラフト会議で石川の内村選手が育成選手指名(楽天)
2008年
- 独立リーグチャンピオンシップ、富山の2勝3敗で香川が優勝。
- プロ野球ドラフト会議で3人が育成選手指名(阪神・ロッテ・ソフトバンク)
2009年
- 新潟史上最多となる15,311人の観客動員を記録。
- グランドチャンピオンシップ群馬の2勝3敗で高知が優勝
- プロ野球ドラフト会議で前田祐二がオリックスから4位指名
- 他2名が育成選手指名(阪神・巨人)
2010年
- 群馬のカラバイヨがオリックスへ移籍
- グランドチャンピオンシップは石川の1勝3敗で香川が優勝。
- プロ野球ドラフト会議で1人が育成選手指名(楽天)
2011年
- プロ野球ドラフト会議で3名が育成選手指名を受ける(阪神・ソフトバンク・巨人)
- グランドチャンピオンシップ、石川が徳島に勝ち初の日本一
- 元NPBの選手がヤクルトに入団、プロ野球復帰。
2012年
- 横浜DeNAベイスターズと公式交流戦
- プロ野球ドラフト会議、1名が指名(オリックス)、3名が育成選手で指名(ソフトバンク・オリックス)
- 新潟、後期勝率.806、日本一にも成り、高津臣吾兼任監督の引退試合が行われる。
- グランドチャンピオンシップ新潟が香川に勝ち優勝
2013年
- プロ野球・大リーグに居た木田 優夫が石川に入団。
- アメリカ独立リーグと交流戦、信濃と石川
- 富山にWBCイタリア代表のパネラッティ投手入団
- 福井にオリックスから2選手が派遣される。
- 石川に昨季西武の外人選等入団
- 富山にメジャーで活躍した大家友和が入団
- 信濃に元ベイスターズの外人選手入団
- 富山に元横浜の選手入団
- 新潟にWBCオーストラリア代表などで活躍したミッチェルが入団
- 信濃に元メジャーリーガー大塚晶則が入団
- グランドチャンピオンシリーズで石川が徳島に勝ち優勝、BCリーグの3連覇
- 埼玉県が参加表明。
2014年
- 元ヤクルト・巨人のラミレスが群馬に入団
- リーグ名称を「ルートインBCリーグ」に変更
- 埼玉と福島の加入が決定、次年から2地区制へ
- グランドチャンピオンシップで徳島に敗れる。
- プロ野球ドラフト会議で1名が育成選手指名(ソフトバンク)
2015年
- グランドチャンピオンシップ新潟が愛媛に敗れる。
- ドラフト会議で6名が育成選手指名(巨人・中日)
2016年
- グランドチャンピオンシップ群馬が愛媛を破り優勝。
- プロ野球ドラフト会議で5名が育成選手指名(ヤクルト・ロッテ・ベイスターズ・巨人・オリックス)
歴代監督
福島:岩村明憲
栃木:
武蔵:星野おさむ・小林宏之
群馬:秦真司・五十嵐章人・川尻哲郎・平野謙
新潟:後藤孝志・芦沢真矢・橋上秀樹・高津臣吾・内藤尚行
信濃:木田勇・今久留主成幸・佐野嘉幸・岡本哲司・大塚晶文・岡本克道・高橋信二(代行)・本西厚博
富山:鈴木康友・横田久則・進藤達哉・吉岡雄二
石川:金森栄治・森慎二・フリオ・フランコ・渡辺正人
福井:藤田平・天野浩一・野田征稔・酒井忠晴・吉竹春樹
滋賀:
元プロ野球選手が多いですね。というかほとんどそうです。双方にとってとても良いことだと思います。
4、リーグ優勝
石川 4回 (日本1-2回)
群馬 3回 (日本1-1回)
新潟 2回 (日本1-1回)
富山 1回 (日本1-0回)
5、 リーグ発足の経過から
新潟アルビレックス・ベースボール・クラブの歴史を見ると北信越リーグが出来るまでの経過がわかります。
最初からプロ野球の発展を目指したもののようです。
- 2004年夏、オリックス・ブルーウェーブと大阪近鉄バファローズの球団統合計画を端に勃発したプロ野球再編問題
- 日本野球機構(NPB)に加盟するプロ野球球団の創設を目指す任意団体を発足
- 球界再編騒動の収束後、新球団計画は「NPB加盟球団の創設」から「独立リーグの創設」へ方針転換
- 2006年7月に「北信越ベースボール・チャレンジ・リーグ」の運営会社が発足。
日本プロ野球の危機に新潟及び北信越4県が立ち上がり、群馬や福井が賛同し次々と増えていったようです。
今ではプロ野球への選手供給と引退選手の指導の場として機能し世界中からチャンスを求める選手が来ているようです。
日本のプロ野球側も交流試合を行ったりファンの底辺拡大に努めています。
各地の野球ファンは我が県のチームを持ち野球というスポーツを楽しんでいます。
凄い文化になったものだともいます。
最後に
運営会社 株式会社ジャパン・ベースボール・マーケティングの村山 哲二社長のインタビューが有ります。想いが解ると思いますどぞ。・・・「地域の活性化に、野球ビジネスで貢献する!」(社会起業大学)