いろいろ言われていました。
後発の北陸新幹線の枝線になるのではないか、上越新幹線は。
群馬県高崎で枝分かれする上越新幹線と北陸新幹線。
北陸新幹線には新潟県の上越地域(約25万人)が含まれるという混乱。
長野県210万人、富山県100万、石川県110万人、合計445万人
新潟県(上越地域を除く)200万人
つまり445万人 対 200万人
そこでデータをきちんと出しているタビリス(日本と世界を旅する人のための旅行情報サイト)を見てみます。
「2015年ゴールデンウィーク新幹線利用者数ランキング」(タビリス)というのがありました。
それによると
上越新幹線(大宮-高崎)139.6万人・・・(北陸新幹線、高崎乗降客(1日1.3万人)含まれる)
→上記サイト推計上越新幹線(高崎-越後湯沢)45.0万人
北陸新幹線(高崎-軽井沢)72.2万人・・・長野県・新潟県上越・富山県・石川県
上越新幹線(大宮~高崎)115万3000人
長野新幹線(高崎~軽井沢)35万3000人
北陸開業後の上越新幹線の数字に合わせると
※上越新幹線(大宮~高崎)139.6万人
※長野新幹線(高崎~軽井沢)42.7万人
東京・関東方面からの乗客だけで考えると、北陸新幹線沿線445万人の人口で72.2万人 対 上越新幹線沿線200万人で45万人
以前テレビで比較された新潟市と金沢市の観光客数比較、新潟市1700万人対金沢市800万人ということでイメージと逆の数字で驚かせました。
兼六園とかの観光で考えると金沢の方が多そうですが、そういう観光の時代では無くなりました。
温泉観光地の苦戦を見てもそうです。単発の名勝くらいではもはや客は来ません。
では、新潟市には何が有るのでしょう。金沢に無くて新潟にあるもの
新潟競馬場、J1アルビレックス新潟、人気アーティストやアイドルのコンサートほか舞台芸能全般、有名デパート・専門店、酒の陣等巨大イベント・・・
野球の独立リーグ・プロバスケットリーグ等も新潟市が全国への発火点になっていました。
大都市型観光と言えるでしょうか。新潟市は全国の多世代を動員しています。
新潟市は東京に吸い取られずに一つの都市圏として生き残ったのです。
また、新潟市以外でも日本1(と言い張ってます^^)長岡花火、これまた日本1の屋外コンサートフジロック、世界最大規模の越後妻有大地の芸術祭など切符や宿をとるのが大変な巨大イベントがあります。
見方を変えれば、北陸の観光は名勝やグルメなどという一般的には1度行けば・体験すれば済むものが多く(ハードリピーターも多数知っていますが^^・・・)、新潟市・新潟県はリピートしたくなるものが主体のようです。
実際に年5~6往復新幹線に乗る立場で言えば、北陸新幹線以降若干混み具合が減ったかなという感じで、上越新幹線が大きく変わった感じはありません。
安定した路線だと思います。
上記サイト「タビリス」から引用します
実際のところ高崎以北の現時点での比率は6対4くらいで長野・金沢方面が新潟方面を上回っているようです。
北陸新幹線沿線人口445万 対 上越新幹線沿線人口200万人での比較、しかも開業ブーム中です。
しっかりとした幹の上越、枝っぽい雰囲気は北陸のような気がします。
が、当然北陸の方が乗客は多いわけなので・・・
少なくとも幹と枝の関係ではなく、全くタイプの違う両幹のように思います。
—2800kmにおよぶ日本の新幹線網が、いかに政治と経営の相克のなかで建設され、国鉄・JRや地域社会に与えた影響はどれほどだったのかを解説。
新潟県の血筋の方なんでしょうか?
田中角栄が、上越新幹線の建設を強行し、赤字の尻拭いを東海道新幹線などに押し付けた結果、どうなりましたか? 大して発展していません。「新潟県人は評価が高い」という勘違いだらけになりました。
一方、新潟の人達が失ったものはあまりに大きすぎると思います。それが東京駅乗り入れの際に全国紙に「お荷物」「需要があるからといって応えていいのか?」といった反応です。県外では、新潟の人達はいくら頑張っても信用されなくなりました。