まちづくり・協働の事例、民間主導、公がサポート、良い展開の長岡縄文の丘マラソン

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勢いで走りどんどん進めるスピーディーな民間とそれがうまくゆくようにサポートし補助金の可能性も考えてくれる一歩下がったところから優しく見守る公共サポート団体の良い例、協働は民が主体でなきゃ何も今までと変わりません。

 

 

縄文時代からの土地

新潟県長岡市の西部の丘陵地域の関原町馬高から縄文時代の土器が発見されたのは明治時代からとされ、戦前1936年に有名な火焔式土器が発見されます。(馬高遺跡

時代を経て地域の丘陵の上にはニュータウンが形成されます。

さらに国営丘陵公園や馬高縄文館・新潟県立歴史博物館・動物愛護センターなども作られました。

大きな野菜直売所もでき、賑わっています。

 

地域おこし

その広大で多様な地域をまとめる「何か」が今一つ無かった。

その広大な地域とは宮本大積青葉台関原の4地区です。

そこで考えられたのがマラソンだったようです。

 

聴いたところによると

  1. 地域の新年会の席で「マラソンで地域を盛り上げよう」という話が盛り上がる。
  2. おおよそのコース・種目・人数・開催日・地域にまたがった町おこしイベント等を決め各方面に相談。宮本地区の企業晴耕舎の若い役員(松本克幸さん)がぐいぐいと引っ張る。
  3. 長岡市民協働センターと相談、イベント開催で押さえるべき点や補助金等の話をする。

こんな流れです。

 

民主導の協働

ここでポイントなのが3番の「市民協働センターに相談」です。

通常ですともっと早い段階に相談なのでしょうが少し遅くなっています。

市民協働センターの担当者も別ルートから情報を得ていたのですごく心配していました。

資金のめどが立たないと開催に踏み切れませんから通常はそこから入るものと思います。

もちろん市の援助も多くいただくために様々な工夫が必要でしょう。

しかしこのマラソンの実行委員会は地域の企業が中心、しかも地域に広く知られており、今までも地域の環境対策や地域おこしを手掛けてきた企業です。

「資金は各方面にお願いして何とかする、とにかく地域特性を生かした地域おこしが最優先だ!」と良いと思ったことはグイグイと進めます。(私ごときがいうのもアレですが、お金より大事なものが何なのか解っていられる…)

 

気持ちが高まっていることが一番大事だということなんでしょうね。

役所や大きな組織だと資金のめどが立たなければ決して動かないと思います。

民間は経験と読みで目的に向かって走りながら付随する諸問題を解決。

キチンとした計画を承認されないと動けない組織と全く異なります。

その「走りながら」に栄養ドリンクや汗拭きタオルを差し出しているのがNPOが運営する長岡市の施設「長岡市民協働センター」、市民の様々な活動をサポートする施設です。

 

準備は出来ました

凄く良い仕上がりになっています。

ホームページにまとめられています。

 

 

 

なぜ、こんなにうまく事が運んでいるのか?

実行委員長が寄せたあいさつのコメントが実に簡潔でそして内容豊かなものでした。

コンセプトが明確でわかり易いですね。

 

最後に全文を引用させてもらいます。

 

実行委員長あいさつ  長岡縄文の丘マラソン実行委員長 深見 政英 

 

 長岡市 宮本、大積、青葉台、関原地区 4地区の地域おこしでマラソン大会を開催することとなりました。内容をご覧いただくとわかるようにマラソンを主体とした4地区のPRとなっております。地元の皆様の参加と日本全国のランナーの方のご参加をお待ちしております。
 また、長岡縄文の丘マラソンが盛り上がることで東京オリンピックの聖火台に火焔型土器が採用されるよう努力していければと思います。

マラソンで地域おこしをねらっている事、オリンピックでこの地域出土の火焔型土器が聖火台に採用されることを願っていること。

実にわかり易い。

 

このエントリーは開催前に書いています。今現在

  • マラソン参加者:770人
  • ボランティア:234人
  • 協賛企業:126社

との事。

実に素晴らしい。

参加者・ボランティア・協賛企業ともに申し分のない数!

この時点ですでに地域づくりは成功です。

 

開催を通じて何が生れるのか、楽しみです。

 

 

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