水害時またもやの事故「田んぼの水を見に行く」・・農家は初めから命がけ

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田んぼの水、用水を見に行かれて事故に遭われた方のご冥福を祈ります。

 

梅雨時になって大雨になって川が増水すればするほど「ちょっと田んぼの水を見てくる、用水を見てくると」言って出かけ、事故に遭い亡くなられる方が出ます。

本当に全国で毎年のように田んぼ付近で犠牲者が出ています。

そんな危険な時に危険な場所にわざわざ行くことないのに

と一般の方は思うでしょうが、それでも農家の方は出かけられます。

はじめから米作りに命を懸けてやっているのです。

 

まず田んぼの水管理の重要性から、米作りについてみてゆきたいと思います。

国のサイトにズバリのものがありました。

1、水田の手入れと管理について教えてください。

農研機構(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構):東北農業研究センター

tanbo

ここに田んぼの水管理についての記述があります。

美味しいお米作りにとって水管理は命なのです。

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以下引用させてもらいます。

イネの生育に応じて、田んぼにためる水の量を変えます。

  1. 田植えしたあと、最初は比較的浅く(2~4cm)水をためると、イネの茎の枝分かれ(「分げつ(ぶんげつ)」といいます)が盛んになり、イネの穂を多くする効果があります。
  2. その後約1ヶ月程度たった段階で、水を落として田んぼをしばらく乾かします(「中干し(なかぼし)」といいます)。田んぼを乾かすことで土の中に空気中の酸素が入りやすくなり、根が呼吸しやすくなって丈夫になる等の効果があります。
  3. イネの穂が形づくられる時期には、2~3日おきに水をためる状態と水を落とした状態を交互におこないます(「間断かんがい(かんだんかんがい)」といいます)。これは根を丈夫にすること(このためには水が少ない方がよい)と穂を丈夫に形づくること(このためには水が必要)を同時にイネに行わせるために適した方法です。
  4. 穂が葉の中から外に現れ(「出穂(しゅっすい)」といいます)、イネの花を咲かせる時期には水を最も必要とするので、田んぼに多くの水(6~10cm)をためます。花を咲かせたあと、実(おこめ)ができはじめたら水の量を少なくし、収穫する前には水を完全に落として、収穫作業がしやすいようにします。

さて、上記の一般的な米作りでも

水を溜める→ 乾かす→ 2から3日交互に水の増減→ 水を溜める→ 少なくする→ 乾かす

とある訳です。

このほかにも冷害から守るために水を張るとかも有るようです。

こうして品質が良く美味しくて高く売れる米が出来るのです。

良い米を作る農家は「秘伝の水調整」なんかもやっているのではないかと思います。

 

さあ、これで水の調整が米農家の一番大事な事であることが解ったと思います。

 最後に水管理の動画を2本

1、川から水を引く

52秒

 

2、用水から水を引く

66秒

 

2、価格差

で、水管理が上手くゆかなくて1等がとれなくて2等・3等になったらどうなるのでしょう

19年産集荷価格:(概算金、内金、仮渡し、買い取り)一覧(日本のコメ市場)というページに詳しくありました。

福井県にS級から3頭までの価格が有りましたので引用させてもらいます。

コシヒカリ S等12,000円 1等11,000円 2等10,000円 3等9,000円

 100俵で最大30万円の差が出るのです。

 

3、プライドも有る職人

そればかりか、米農家としてのプライド「S等や1等をどのくらい出したか」におおきく響いてきます。

これは寄り合い・飲み会などで肩身の問題になってきますし、お金よりの死活かもしれません。

いわばこまめな水調整等に収入と名誉がかかっているといっても過言でないかもです。

逆に見ると、水害時の管理等「田んぼを見に行く・用水を見に行く」は差をつける・差を取り戻すチャンスであるのかもしれません。

 

職人気質の人、特に男性ならよく解るのではないでしょうか。

今はそうでもありませんが一昔前の田んぼのあぜ道はキレイに草が刈られていましたし、田んぼの中に雑草はほとんど見当たりませんでした。

田んぼは生き様の表れでもあったのです。

現在は当然として効率が優先になろうとしています。

が、未だ命を懸けてもやらなければならないことがある。と思っている農家のおじさんは居るのです。

ラストヒャクショウでしょうか・・・

是非仲間での米作りを進め、仲間で複数人で水を見に行くとか安全面もこれからは考えていただきたいところです。

 

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