新潟県糸魚川市の2016年12月の大火。
一軒だけ焼け残り大いに話題になりました。
この住宅の特長は施主が工務店に
「中越沖地震並みの地震にも耐えられるように、頑強にするよう工務店におまかせで注文」
して、火災にも強い(多くの地震で火災被害が大)家となっており、周りが全焼する中で直ぐに住めるレベルで被害が少なかったというもの。エアコン室外機などの樹脂部分は変形した模様。
★糸魚川大火に耐えた奇跡の1軒 08年完成「丈夫な家」(朝日新聞)
このブログでも状況・工務店情報をまとめてあります。
★糸魚川大火、焼け残った奇跡の一軒家は都市防災のノウハウ満載?施工工務店サイトもチェック
で、この工務店の工夫も有るようですが「耐火建築物」になることにより火災に強く出来ることが証明されたように思います。
他に今回の状況を分析したサイトによりますと
1、酒造会社の緑地の風下に立地した。
2、周囲に駐車情報ほか空間が有った。
なども挙げられています。
防火のために延焼を防ぐ緑地帯や空間も言われてきました、今回もそれらの効果が見受けられます。しかし強風下での飛び火で離れた家屋への延焼も今回の大火では目撃者もおり、専門家が指摘していました。
やはり、耐火建築の確認が必要です。
耐火建築の内容は耐火建築法に定められているようです。
そこで
1、耐火建築物について
2、ネット上から具体的なリフォーム情報を集める
で調べたいと思います。
1、耐火建築物について
こういうのは専門的過ぎてWikipediaに頼らないとわかりません。
なんでも建築基準法における概念らしいです。
以下、引用
耐火建築物(たいかけんちくぶつ)とは、建築基準法における概念である。通常の火災時の火熱に対し、主要構造部が非損傷性と延焼防止の性能をもち、火災の規模によっては一部を修繕すれば再利用できるような建築物で、建築基準法第2条第1項第9号の2で定める条件に適合するものいう。
柱、梁、床、屋根、壁… …これらの部分が、少なくとも建築物の利用者が避難するまでの間は燃え落ちることなく性能を維持することが、耐火建築物の要件である。
耐火構造と準耐火構造があるようで、まず身近と思える準耐火構造を見てみます。
で、なんと準耐火構造にも種類があり別もののようです。
詳しいページが有りました。
(建築関係は手の内を明かさないページが多く一般の人も調べるのに苦労しそうです。)
このサイトの中の「防火・耐火性能の基礎知識」に
●準耐火建築物とは に詳しくあります。
一部引用
【準耐火建築物の概要】
建物全体の部位(外壁・内壁・床・天井・階段・屋根・軒裏・柱・梁)に耐火性能が要求され、特に延焼のおそれのある部分には隣家への延焼や類焼を防ぐために厳しく制限されています。
このページにはそのほか
●防火構造とは
【防火建築物の概要】
【防火構造の性能】 (建築基準法施行令第108条)
●準防火性能とは
【準防火性能の概要】
【準防火性能】 (建築基準法施行令第109条の6)
とあります、それぞれ図解されておりとても分かりやすいです。
どうぞ
火災はもちろん保険関係もある世界、専門家のページもどうぞ。
★省令準耐火構造と準耐火構造の違いと火災保険(allabout:損害保険ガイド 平野 敦之)
是非一読を!
2、ネット上から具体的なリフォーム情報を集める
以下のページが詳しいです。
★リフォーム支援ネット 「リフォネット」(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)
このページが参考になりそう
主な項目
- 耐震・耐火、リフォームのポイント…診断から施工までの市町村の補助金にかんする記述も
- 実際にかかった費用の割合施工場所と価格相場
- 耐震・耐火リフォームとは…以下詳細情報から見積まで。チェック必須です。
また、補助金・優遇制度に関する情報ページも有りました。
関連ページは例えば下記
・火災保険料の軽減 省令準耐火構造の保険料算定シミュレーション
・・・火災は思い出も消失してしまいます。
上記のページを辿り検討してみてください。