雪国は毎年防災に取り組み実践している訳で
しかもその形態は個人宅と周辺の狭い地域の人たちによる長い歴史のある防災体制であるのだ。
しかし防災訓練というものがあってその歴史と実績のある枠組みとは少し異なる。
わざわざ生活と違う組織編成で訓練するのだ。
国が一律に決めた防災関係の考え方も良いのですが、知っているとは思うのですが雪国はもっと先に行っているんです。
雪国の防災(防災訓練ではなく実際の防災):例
1、消雪パイプ(道路上の噴水で融雪)点検
2、降雪による玄関・車庫前・道路の除雪
3、場合により屋根の雪下ろし
4、除雪が間に合わない道路の除雪
5、雪囲い
おおよそこの4点で
雪による交通事故、雪による孤立、家屋倒壊、雪による通行止め、庭や公園の木々の枝折れ 等を防いでいるのです。
↑上記写真は道路の除雪
この際の動き
1、基本は各家庭ごとの防災、雪囲いや除雪・雪降しは各家庭が行います・
2、消雪パイプは担当者が決められていて、自動のほかに手動により道路一斉除雪などを行う。
↑上記写真は雪囲い
2004年の中越地震の際もやはり隣近所になる消雪パイプ組合(同じ道路に面している)人達が空き地に避難していました。
しかし、避難訓練は町内会(自主防災会)の班ごとに行い(管理しやすさが優先みたいです…それはそれでよいのですが)どうしても普段の生活と異なる編成になります。
既に何年も実績のある編成より別の編成で避難訓練をする意味が良く解らないのですが今の日本は多くのシーンでこういう事(実生活と異なる編成)が起きているようです。
机上での発想なんですね。国民・住民にとって呆然とすることが日本の社会では普通に指示されているのです。
一番悪いのはその国民・住民なんですが…
「こんな防災訓練無駄、こうしましょうよ」と言わないで
普段は言われたままに動いておいて
「災害時には自分達で勝手に解決してしまう。」
こういう自治をきちんと伸ばしましょうよ。いかがでしょ。
生活の場である消雪パイプの組織では意見のほかアイデアの出るし道具も出てくるしボランティアも出て来るけど、町内会という行政との親和性の高い組織になると会議でほとんど意見も出ない。
この辺にこの国の問題点が露出していると思うのですが
やっぱり皆さんだんまりです。
私もここら辺で終わりです。
…行政と住民は全く別物、住民はしたたかで行政に花を持たせつつ本当に大変な時はきちんと利用します^^。