ドングリによる取引もすごいがそれをまとめたのもまたすごいです。
コミケで“ドングリ払い”による取引が成立したもよう
そこで、勝手に補足やらなんやらです。
(コミケとは、コミックマーケット準備会が主催する世界最大規模の同人誌即売会。)
- なぜ目についたのか
- このまとめのすごさ
- 価値の高いクヌギのドングリ^^
1,なぜ目についたか
togetterを見ていて目についた
「“ドングリ払い”による取引が成立」
これを読んで本や何かで読んだいろいろなことが頭をよぎった。
- 日本経済は曲がり角、アベノミクスに対する様々な意見。
- 「既に楽しんでやっている」から賃金がその分安くても満足できる。
- 身近な地域社会の中で、現金とは別のもので支払い合い、支え合い暮らす。
「日本社会の閉塞感」というものが様々な書物に頻繁に出てきます。そんなこんなで“ドングリ払い”に目がとまったのだと思います。
題名につられて読んだら次のようなツイートがありました。
・12月14日のつぶやきから始まって、12月30日に実際にドングリを持って来た人がいて取引が成立。という流れです。
今回の冬コミでは
お小遣いの少ない小学生のお友達にも配慮して、
お金の代わりにどんぐり20個でも本と交換できます。
マジで。— ぼこわたり (@konanemu) December 14, 2014
冬コミでどんだけドングリが集まるか
いまからとっても楽しみなんじゃあ— ぼこわたり (@konanemu) December 26, 2014
ドングリ払いがきたんじゃ pic.twitter.com/Q5ZaF2oXn3
— ぼこわたり (@konanemu) December 30, 2014
どんぐりで同人誌の売買が行われている…… pic.twitter.com/ENhGH8EN5T
— ろりころに、戻る刻だ…… (@lolicoro) December 30, 2014
楽しそうです。 お金では買えない 「人に楽しんでもらって、自分の作品も読んでもらえる。生きている楽しさ」 とでもいえるのでしょうか。
お金は何か(衣食住・教養・娯楽等)と交換するためのものであり、そう思うと現金は介さないだけで既に欲しいものは手に入れている。
そういう事が頭をよぎったようです、今キーボードをたたきながら気づきました。
町内・近所で助け合う暮らし方(少しの時間子供を預かってやる、近所のおじいさんをついでに車で病院まで送ってあげるとか)も現金を介さないで様々なものを手に入れられる経済。 というようなことでしょうか。
2,このまとめの凄さ
このまとめ、公開されて10時間で 28292 view お気に入り84 コメント14 という人気ぶり(これ、かなり良い数字)。
なんとその後どんどん伸びて20時間で 100,530 view お気に入り205 コメント29 という10万超え(これ、すごい数字)。
マスコミの全く知らないところで出来事の顛末が詳細に伝えられていて人気になっている。
つまり現金を介さないだけで無くマスコミも介さないでこのニュースは拡散しつつあるのです。
さらにもう一つ、マスコミのニュースの多くはお金を払わないと読めないものも多く、一定時間経過するとお金を出さないと読めない記事も多い。
それに対してこのtogetterのまとめは無料で隅々まで読めて、読者も拡散やコメントなどで参加可能。今のところ読めなくなっている記事は無い。
そもそも、ツイッターは情報の共有が前提のソーシャルメディア。独占・権利は限定的なものになっています。
とにかくこんなに面白いニュース記事はこういうソーシャルメディアでしか見つけられない・読めないのが現状。
マスコミは、たとえばこういうtogetterからもどうどうとニュースを拾うべきなんですが、たとえ拾ってもあたかも読んでいないそぶりでしか記事を書かない模様。
3,価値の高いクヌギのドングリ^^
このコミケの「ドングリ払い」ではクヌギのドングリがもっとも価値が高くなっています。
ドングリってそもそも普通では食べられないもの、ホント貨幣価値は無いわけですが、やはりクヌギドングリの存在感は価値が高いようです。
【追記&訂正】
今回の冬コミで、ぼくのサークル「いかあんだーそん」では
小さなお友達に配慮して、お金の代わりにどんぐり払いができます。
クヌギのどんぐりなら5個で1冊、その他のどんぐりは20個で1冊です。— ぼこわたり (@konanemu) December 14, 2014
クヌギのドングリは公園などでは入手しづらく、
見た目も珍しく大きいため、
ドングリ格差が出てしまいました。
次回はもっときちんと樹種別に
レートを定めるか検討したいと思います。— ぼこわたり (@konanemu) December 30, 2014
ドングリ格差…生きててこんな単語を知る機会があるなんて想像すらできなかった…
— も (@h_a_t_o) December 30, 2014
クヌギ恐るべし。
これです。
クヌギの木は?(冬でも枯れ葉を落とさない不思議な木です)
Wikipedia先生: 実は他のブナ科の樹木の実とともにドングリとよばれる。ドングリの中では直径が約2cmと大きく、ほぼ球形で、半分は椀型の殻斗につつまれている。殻斗のまわりにはたくさんの鱗片がつく。この鱗片が細く尖って反り返った棘状になっているのがこの種の特徴でもある。実は渋味が強いため、そのままでは食用にならない。
ドングリ払いでした。