ザッカーバーグは、全米で話題のベストセラー『権力の終焉』を読んで進むべき道を考えているらしい。
ザッカーバーグはフェイスブックを運営してきて「新しい集団が出来、それが社会を動かすようになる。」と考えているらしいと。
それはまるで日本の中山間地の支援員や都市のまちづくり人がそれとなく気づいていること。地域のメンバーに「交流人口等(リアル・Web)」を正員に入れて考えないと意味の無いものになって来ている。
ということみたいです。
「人間の集団の形態が変わって民間が公的機能を持つようになる。」 どうやらザッカーバーグはそう考えているらしい。
- 『権力の終焉』とザッカーバーグのサイトの紹介
- 日本の山の支援員や都市のまちづくり人は気づいている
- 技術も良いがまず思想を
1、『権力の終焉』とザッカーバーグのサイトの紹介
ソーシャルメディアの雄ザッカーバーグに影響を与えた本というものが現代ビジネスで紹介されていた。
ザッカーバーグはこれを読んで「未来」を見通している? 全米で話題のベストセラー『権力の終焉』
以下、上記の特集の最初の部分から引用しコメントします。(詳しくはサイトへどうぞ)
権力の衰退理由は三つのM
More「物質的豊かさの向上」・・・途上国だった国の中間層の挑戦
Mobility「移動」・・・国境を超えた移動
Mentality「意識」・・・女性の社会参画、夫婦・家族関係、基本的価値観の変容この3つが権力衰退に結び付いてゆくとの事
この3つの「変化要因」と表現したものはいずれもRevolutionのことである。
ナイムはRevolutionというがこの場合は「人の手の及ばない不可逆な変化」だそうだ。
日本人の考える「革命」(人手による社会変化)とは違う事らしい。という出だしからからフェイスブックのザッカーバーグが何を考えたのかを探っている。
フェイスブックを見てきたザッカーバーグは人間集団の構成を変えることが可能であると気づいた。
あたらしい権力が出来て(作って)公的機能を政府ではなく民間で提供するようになる。
2、日本の山の支援員や都市のまちづくり人は気づいている
ご存じの通り日本社会も既に世界と同期しており、ザッカーバーグが感じていることも形は違えど日本でも考えられている。
「新しい集団・コミュニティ」がポッカリ空いた政治(新しい課題)に関与してゆくのではないか。
日本の地方において「地域参画総量」として住人で無くともその地域に強く・弱く係わる。インターネットを通じて係わる。それらは既に住人にある意味匹敵する存在になっていますし、それらをカウントしないともはや地域の実態を把握することは不可能になっている。
その事を山間各地の支援員や都会のまちづくり関係の人もうすうす解っていると思います。
「支援員」と「フェイスブックで世界中の人々の動向を神のような位置から眺められるザッカーバーグ」が同じようなことを考えているようなのです。
3、技術も良いがまず思想を
文明や社会の話が出てきて「どうなるのか・どうあるべきなのか」
インターネットは初期において思想が語られていた。
米国が日本と違うのは未だそれが語られていることではないでしょうか。
1995年前後、民間でインターネット接続が安価になった時代。
インターネットの知識を得る、勉強するはインターネットマガジン(インプレス社)で。
で、その頃のインターネットマガジンほかインターネット関連雑誌は、どのような世の中が来るのか、どのような世の中にするのかという「思想」が大いに語られていた。
だからか、その頃にホームページを作り始めた私は「このテクノロジーでどのような地域にすることが可能なのか」ということしか考えなかった。
最初に地元の川の流域の情報ページを作った。このページには四国から問い合わせが来て雪国の風習を応え、それは小学校の授業に使われたはずだ。
その後も新潟県内でおそらく初めての検索エンジン付き地域ポータルページを作ったり、全国のポータルサイトと繋がったりとしてみた。
しかし、日本は「IT」ということで、技術面が重んじられていてコンテンツにはなかなか目が行かない。
その後も「ビジネス」のみに目が行って、どんな社会を作るのかという議論は無かったように思う。
その結果、市町村は何がしたいのか解らない、印刷物みたいなホームページを流して今日に至り、企業も欲しい情報が何処にあるのか皆目わからないページを作ってきた。
見た目ばかり気にしているのが未だ「IT」の日本社会が作ったホームページの特長です。
しかし、何かをしたがっている老若男女はアメリカ発のツイッターやフェイスブックに繋がり積極的に活用を始めた。
ザッカーバーグや日本の支援員が考えるように「それぞれがいくつもの新しい集団に正員として参加しているようになって行く」のではないでしょうか。