どなたかが「未来始まる」と言いましたがまさにその通りの感。
人工知能が病名突き止め=国内初、白血病患者の治療貢献-東大医科研(時事通信)
この記事で特徴的なのは膨大な論文を解析し成果に結びつけた点でしょうか。
そこを拾ってみます。
- 医師の診断では分からなかった白血病患者の病名を突き止め、治療方法を変えた結果、容体が回復
- 米IBMが開発したAIシステム「ワトソン」
- がん研究に関する2000万件以上の医学論文
- 約1500万件の抗がん剤情報
- 女性の約1500カ所の遺伝子変異のデータをワトソンに分析させた
- がんの医学論文だけで毎年数十万件出ており、専門医の知識による診断には限界がある。
個人的に某プロジェクトで論文という智の宝庫を有効に使おうという事で論文の実用データベース化に取り組んでいるのを横から拝見しているのですが、かなり難しそうです。
なぜかというと学者・研究者がそれぞれの世界での書き方・用語を採用しているので(それでないと論文になりえない)一般の人では理解が難しいのです。
一般人は論文を理解できません。一般人にわかり易くすると論文の真意は伝わりにくくなったりもするようです。
この医療の論文と人工知能の場合、一般人がわかるものを出力する必要はないので敷居は低いと思いますが、人工知能がどのように論文を解釈しているのか興味深いところです。
ネット民の声を拾ってみます。
最近、ここtogetterの声はしっくりきます。多様なんですね、画一的なマスコミと違います。
人工知能により病名が特定され難病の患者が救われる!まるでSFのような出来事だと話題に
- ただ、これはそれを検査できる医師の能力あってこその成果。
- 人工知能は人間より遥かに多くの画像を処理できるのだから
- Watsonの宣伝ぽくないでもないが、1970年代からのAI研究の夢がついに叶ったなあ
- 精神科領域は多少遅れそうだけど、時間の問題かな。
- 今後、学術論文の価値が高まって 食えない研究者が食える様に成れば良いですねえ。
- 医科と患者のミスマッチが大分軽減されるな。
- 医者いらずじゃなくて、医者が研究に没頭出来るし
どうやら、ただポンと人工知能が判断するのではないですね。
その廻りで大勢の人が専門的に動き回っていて初めて人口知能が動いているようです。
人工知能も一担当者なのだと思います。^^
論文利用もかなり骨の折れるものだったのではないかと思います。
が、その人が調整する「骨の折れる部分」も人口知能がやってくれるのだとしたらこれほどありがたいことは無いです。
今後まちづくりやら社会問題にも人工知能さんに一担当者として参加してもらいたいものです。