東日本大震災で壊滅した商店街、市街地を10mくらいかさ上げして新しく商店街を作ったとか。
凄いニュースが聞こえてきました。
そこで
1、かさ上げってどういうものだったのか
2、新さんさん商店街ってどういうもの?
と調べてみます。
1、かさ上げってどういうものだったのか
東京新聞にちょうど1年前の記事が有ったので紹介します。
2016年3月10日の記事で、ヘリコプターで被災地沿岸を飛んだ際のレポートです。南三陸町のかさ上げ工事の模様を空撮した写真が掲載されています。
ピラミッド状になったかさ上げ工事が凄いです。
記事では土を削り取った山肌や、南三陸町防災対策庁舎の保存か解体かの議論の経過など興味深いものがあります。ぜひ一読を。
次に南三陸町公式ブログ「南三陸なう」から
10枚の写真で様々な角度から解説しています。
一部引用させてもらいます。
今後の市街地はこの高さが標準となっていくことを考えると、
土地が低い状態を懐かしく思う日もそう遠くないことでしょう。
すっかり街が変わるのです。
市街地全体のかさ上げなんて可能なのかいなと思っていましたが実行できたのですね。
次はそこにオープンした「新さんさん商店街」について
2、新さんさん商店街ってどういうもの?
起工式記事にコンセプトが有りました。
★「南三陸さんさん商店街」再建先となる商業施設の起工式(仙台放送ニュース)
上記記事によりますとデザインコンセプトは「海とつながる商店街」とのこと。
デザインはあの有名な建築家の隈研吾氏、記事ではこれまでの商店街の経過や天皇陛下が来られたことなど詳しく書かれています。ぜひ一読を。
もう一つのコンセプトが有りました。
この南三陸まちづくり未来は南三陸町の市街地再生を進める中核組織のようです。さんさん商店街もここが商店街を運営、各商店はテナントとなるようです(詳しくは「新生・南三陸さんさん商店街へ向け、まちづくり会社始動:東北復興新聞)
ここに書かれているコンセプトは
「サンサンと輝く太陽のように、笑顔とパワーに満ちた南三陸の商店街にしたい」
です。
2つですね。
A「海とつながる商店街」
B「サンサンと輝く太陽のように、笑顔とパワーに満ちた南三陸の商店街にしたい」
なんか特徴の無いコンセプトなのかなと思っていましたが、同ページの出店予定を見ると
飲食8軒、生活関連7軒、鮮魚店5軒、菓子3軒、理美容2軒、葬祭関連1軒、コンビニ1軒、産直施設1軒、計28店舗
でした。
28店舗中 鮮魚店5軒!飲食8軒!産直施設1軒!
半分、14軒が魚や食関係!
なるほど、これは「海とつながる商店街」であり威勢の良い「サンサンと輝く太陽のように、笑顔とパワーに満ちた南三陸の商店街にしたい」であるのでした。
例の被災3階建てビル南三陸町防災対策庁舎(今後必ず大きな祈念碑となり多くの人が訪れます)のすぐ近くですし良き観光地になるでしょう。
最後に2017年3月3日のオープンのニュースを
★にぎわい戻れ! 新商店街、南三陸町で移転開業(日本経済新聞 電子版)
★南三陸さんさん商店街 かさ上げした中心部に移転 オープン(動画付き:NHK)
★もう1本こんどはYoutubeから
付録:南三陸町まちなか再生計画(PDF:復興庁…64P重いです)