ネット上でまちづくりや防災に置いて様々な調べ物ができるようになるという画期的なお話。…
ツイッターをされていられる方は解ると思いますが
災害になりそうなとき、災害発生時に
ツイッターには必要な情報が次々に流れてきます。
1、天気・気象情報(降水量・風速・積雪ほか)注意報・警報発令の情報地図やグラフ付も多い
2、交通機関の情報(鉄道・道路など)
3、自治体の避難準備情報・勧告・指示や避難所情報
4、災害の状況ツイート、一般人撮影ほかの写真や映像付も多い
5、気象予報士や防災専門機関の見解
まとめtogetterサンプル
★朝倉市大雨洪水5日13時大雨警報から18時くらいの大雨特別警報までの出来事
★ツイッター情報でだいたいわかる→家族や地域を守ろう!広島豪雨災害検証【民間防災関連アカウント】情報、19日・20日
★災害になるかどうか不明段階からのまとめ実験 台風16号 愛媛県
ネット上・ツイッター上に足りないのは「こんな目に合わないためにどうしたらよいか」の情報
防災訓練実施とかのマスコミニュースは良く聞きますが一般的なものばかり、
「訓練やったよ」と、やったかやってないかの違いあたりのものが多い気がします。
例えば
訓練に便利だから近くの公民館に津波避難訓練をして「本当の津波の時は高台の体育館に逃げてください」
で、悲しいことに実際の津波の時に訓練で行った場所を体が覚えていてそこに逃げちゃう。そして被災。そういうことが実際にあったようですよね。
こういう手法は実に多く、私の町内も「実際の災害時にはここじゃなくて〇〇に逃げてね」と口頭もしくは大きな紙に書いた地図を見せるのみ。
更には震度4弱の地震が起き震度7強の余震が予報されたので避難します。
というような防災訓練も実施されます。
震度4も7も「弱や強」はありません、「弱や強」があるのは5と6だけです。
また、震度4のあと震度7の地震の予報は今の技術じゃ出来ないと思います。
ということで、皆さん苦肉の策で防災訓練してたりします。
社会にもWeb上(ツイッター上)にも足りない「どうしたらいいの?情報」なのです。
そういう基礎的なものから
最近の大きな災害に対応できるものまで調べられるものがあったら、便利だと思います。
じつはそれが地域防災Webなのです。
「地域防災Web」公開型実証実験
地域防災Web(文部科学省「地域防災対策支援研究プロジェクト」、実施機関:防災科学技術研究所)
「地域防災Web」は、地域の防災対策の実施主体となる自治体の防災担当者や地域防災リーダーが、防災対策を実施する手法や他地域で行われた事例を、自然特性、社会特性、災害の危険性などの地域特性に応じて得られるようにしております。この度、その効果を検証するため、実証実験を実施することと致しました。ぜひ、アカウントを作成いただき、地域防災の取り組みに活かしていただけますと幸いです。
というものです。
この中の「地域防災リーダー」は今これを読んでいる「あなた」の確率が高いです。
ネットでこういう情報に触れられる人は少なく、読む人はもっと少ないです。一方で今までの地域防災リーダーはICTには弱く、Web上で気象情報を探し出したり市町村の動き・避難情報の発令状況を知ったり、SNSで最新の情報に接することのできる人は希少です。
大袈裟でも無く、読んでいられる方はおそらく災害大国日本に生れた貴重な人材だと思います。(ここに来るには、検索技術・SNS活用のどちらかが必要ですが、これが結構敷居が高い)
で、繰り返しになりますが今まではなかなか触れられなかった情報や手法や各種データを手に入れることができるようになります。
文部科学省と防災科学技術研究所が本気になって全防災関連情報やデータを公開するのです。しかもわかりやすく。
このシステムは基本的にはユーザー登録してログインして利用できる仕組みです。
おおきくわけて出来ることが二つあります。
1、防災研究・手法などの検索
2、特定の地域の各種データの掌握
この2つを紹介いたします。
なお、これは公開実証実験です。詳しくは下記記事をどうぞ
★〈 防災科研 〉 『地域防災Web』、7月3日から公開型実証実験 開始
1、防災研究・手法などの検索
これで何ができるのか?
https://trial.all-bosai.jp/allbosaiweb/
に行って試してみてください。
たとえば: 最近は全国各地で大雨災害が多くなってきた。我が市・地域で対策出来ないか?
…そこで上記ページで「大雨」で検索してみてください。
「検索結果はココ」
この検索結果ページ内に
手法:フェーズドアレイ気象レーダを用いたゲリラ豪雨(局地的大雨)の発生予測システム
というものがあり、自前でゲリラ豪雨を予測できるシステムがあることが紹介され
さらに
実践事例:大阪市福島区におけるゲリラ豪雨(局地的大雨)の発生予測システムの構築
という実践事例があります。ここには予算まで載せてあります(文科省と防災科研の真剣さが解りますね)
更に更に、実際にシステムを導入した「自治体の防災担当者」情報まであります。
自治体の防災担当者:大阪市福島区
研究者情報もあります。
研究者:大阪大学大学院工学研究科 電気電子情報工学専攻 准教授 牛尾 知雄
つまりワンストップで全情報にたどり着くのです。!!!
同検索結果内には他に関連データも載っていました
データベース:(南九州地方における)ゲリラ豪雨データベース
研究者:鹿児島大学地域防災教育研究センター 特任教授 真木雅之
研究者はどのような対応ができるかまで書いてあります。
論文関係は一般人でも概要が解るようにわかり易く要約しています。
研究者の論文が実社会に直接有効に役立つ!!すばらし!!
以上が 「1、防災研究・手法などの検索」の紹介
次に
2、特定の地域の各種データの掌握
自分の地域の各種データ
人口・男女人口・年齢別・数十年後の人口構成や
各災害の危険性など(例えば津波の危険性はどんなものなのかとか)が解るのです。
マニュアルに詳しく書いてありますのでリンクしました、その中の図を少し引用させてもらいます。
★地域防災対策支援プロジェクト (この中にPDFへのリンク有)
ログインして各種設定したのちのトップページ
地域の2015年と2040年の人口ピラミッド
凄いデータに接することができるようになります。
是非、マニュアルをご覧ください。
以前にも紹介した「災害年表マップ。使い方多様・戦国時代のあの年にこんな災害があったのか!」
災害年表マップも組み込まれてあるので現実的な防災計画が立てられるのです。
「ウチの地域は過去にこんな災害があって…で、今の人口構成は…」などと切り出せるのです。
今までのWeb上で見られた各種情報に「地域防災Web」の情報が加われば、あそこで大災害になったけどウチはどうしたらよい。などという時に大いに利用できそうです。
ツイッター上でも各種手法があることやその詳しいURL情報などが行き交うようになって、ウチの地域も対策しなくちゃと一般市民も声が出せるようになれば大きく防災が変わるようになると思います。