「働かないアリ、集団の絶滅防ぐ」
もちろん、動物も人間社会もそうだよね。
というお話しなのだと思います。
読売新聞サイトの記事として廻ってきました。
しかし、「この先は会員のみ」ということなので、私が入っても多くの人は見えない、ということで検索したら数年前の記事が見つかりました。特に大きな見解の差は無いようです。
今現在の研究として扱えそうなのでそれを含め簡単にまとめました。興味をもたれたら記事へ行ってみてください。
- 読売の記事から
- こだわりアカデミーから
- 人間社会ではどうですかね。
1、読売の記事から
引用です。
アリの集団が長期間存続するためには、働かないアリが一定の割合で存在する必要があるとの研究成果を、北海道大の長谷川英祐准教授らのチームが16日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。
英国の科学誌って権威が凄いですよね。科学雑誌に発表したという事がニュースになっています。
2、こだわりアカデミーから
「働かないアリ」がいるからこそ、アリの社会は長く存続できるのです。
・・・人間にはきれい好きな人とそうでもない人がいて、部屋がどのくらい散らかると掃除を始めるかは、個人によって異なります。きれい好きな人は汚れに対する「反応閾値」が低く、散らかっていても平気な人は高いというわけです。
アリの社会では、必要な仕事が現れると、「反応閾値」の最も低い一部のアリがまずは取り掛かり、・・・・
働かないアリは、役割が違うんですね。みんなが疲れた時に動き出すとか。そういう役割。
ただし、研究によると働かない蟻だけを集めてもその中で働かないのはほぼ同じ比率で、今までは働かなかった蟻も働き出すとか。
その逆、働くアリだけにしてみても、やはりその中から働かないアリが一定量でてくるとか。
3、人間社会ではどうですかね。
人間社会でも同様なのではないでしょうか。
以前よく耳にした80対20の法則(パレートの法則)と似ていますよね。
ビジネスなどに盛んに持ち入れられていました。
- 商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。
- 売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
- 仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
等でしょうか。
この法則は商売にすると20%の方に重きが置かれています。
それを考えると、働かないアリはビジネスでは2割の稼ぐ役割なのですが、管理職と考えた場合、つじつまが合いそうです。
経営者も、従業員が少なくなれば現場に出てゆきます。
売上を見た場合、やはり経営者の関係で、管理職の繋がりで80%をあげていそうな気がします。
社会において普段あまり働かない人や、会社の管理職は、機能不全に陥りそうなときに忽然と働き出すのではないかと思います。
そういえば、中越大震災の時、地域がパニックになって機能不全の中、中島の災害ボランティアセンターに最初の頃現れた人たちの中には、普段だぶついた服装(ズボンがずり落ちそうな…)をして粋がっているような若者のグループが目立ちました。
「あの~、被災地にボランティアに行きたいのですが・・」
彼らは、非常時にスイッチが入って地域を助けてくれる大事な人たちだったのです。
偉い人たちはほとんど災害ボランティアに来なかったような…
・・・きっとお金を出してくれたのだと思いますが。