紙新聞は凄い勢いで読まれなくなってきて、熱心な民間Webサイトにはどんどん読者が集まってきている。
こんな情報が別々に流れてきました
並べて眺めてみます。
- 新聞の動向
- 1995年とは
- では、Webサイトはどうでしょう
- ジリ貧新聞どうする?
1、まずは新聞の動向
これは 「国民生活時間調査報告書」を見てみましょう。
そういう資料が流れてきたのです。
報告書のグラフをカラー化してツイートされた方がいられます。
SKMT/坂本英樹 @sakamotoh
新聞を読者激減! https://t.co/fMpNZKVeGC 「NHK国民生活時間調査」を萩原雅之マクロミルネットリサーチ総合研究所所長が分析。1995年に53%の30代が新聞を読んでいたが、2015年はたった11%へ。 pic.twitter.com/UVpvjrKtAQ
— SKMT/坂本英樹 (@sakamotoh) February 18, 2016
元の資料はこちら
国民生活時間調査((NHK放送文化研究所)) – NHKオンライン 国民生活時間調査報告書PDF
※PDFの20ページに「図表24 新聞の時間量(男女年層別・職業別)
まさしくこの20年で30歳代は53%から11%になった訳です。
で、このグラフ見てまずいのは、年配の人達が新聞を読む量が減っているのですが
若い人たちは鼻っから読んでいないのです。減っているとかいうレベルじゃないですね。
2、1995年とは
ここで気づいた人もいられると思いますが
1995年は
1、インターネットが民間でも安くつなげられるようになった年
2、Windows95が発売になった年なんです。
インターネットの成長と共に新聞は読まれなくなった「可能性」があります。
3、ではWebサイトはどうでしょう。
これも面白いデータが出回っていました。
星野貴彦 @ho4not
東洋経済オンラインが今年1月に月間1億6000万PV超(UB2,400万超)のアクセス新記録を達成した、としてプレスリリース。JPGで格好いいんですが、テキスト版も用意していただけると。。https://t.co/MB2Fu3QSEn
— 星野貴彦 (@ho4not) February 1, 2016
2016年1月 総ページビュー数161,275,777 ユニークブラウザ数24,132,950
総ページビュー数は読まれたページ数
ユニークブラウザ数は読んだ人数
1ヵ月間に1.6億ページ見られて、2,400万人が訪れたということです。
1日あたりに直しますと 516万ページ見られて 77.4万人が訪れている という事になりますね。
一人当たり6.7P見ていますね。
これかなり時間使って読んでいますね。
4、ジリ貧新聞どうする?
比べるデータが異なるので何とも言えないのですが
新聞社はネット上にデータを残さない訳で、昔のデータは見ることはできません。
僅か数か月前の記事も消されてしまい読めません。
ですので新聞社サイトにはよほど事情が無いと行きません。
最新ニュースが欲しい場合はスポーツサイトに行きますので一般紙サイトには全く用は有りません。
やっぱりプロの記者が書いた記事を後生大事に見えなくしてしまったことが最大の失策。
それがオープンになっていれば多くの人達が過去記事を読みに行ったでしょう。
また、記事内容に関して言えば、いくらでも長く詳しく書けるネットに対して新聞記事の短さ、内容の乏しさ。
じつは、これが最も読者離れを起こしている原因かもしれません。
面白くないのです。多くの新聞記事。
もちろん、唸るような素晴らしい記事もありますが、写真や動画やリンクできるネット記事の深さには到底及びません。
紙新聞はダイジェスト版に徹して本記事は別途Webをどうぞとかも面白そうですが。
前にも書きましたが若い人が見ているネットの中に新聞記事が無いのです。
「ネット上から日に日に新聞記事が消えてゆく、既に参照・引用はできないし。新しいメディアも出てきたリスト付」
ですので、若い人たちは新聞記事を知りません。はじめから新聞記事に触れる機会が有りません。
新聞社はネットに記事を置きませんから。今後新聞はどうなるのでしょ。
新聞社サイトをテコ入れしてもらいたいところ
- 過去の記事も表示して(産経は表示しています、だから今後産経はどんどん利用されるようになるかと)
- 記者が徹底的に書いた記事も読みたい。(紙を主にしないで、ネットを主にして)
- 紙新聞の情報閲覧性能は抜群なのでダイジェスト版を書いて、好きな人はネットへ。これが欲しい。(東洋経済オンラインのWeb広告収入はかなりあるものと、これ新聞から離れてネットに移ったものプラスアルファ(閲覧者嗜好分析等)です)
こんなところでしょうか。
世の中の最大の情報屋さんだった新聞が情報を自分達のものだと勘違いしているのが色々残念です。
共有が普通のWeb世界(Twitter、Youtube)、GPLライセンスなども有る中、「自分達だけの情報」というのは何とも時代感が古すぎ。
プロの記者が多数いるわけですし、頑張ってもらいたいところです。