越後の国の成り立ち、日本という国がどのように出来たのか目撃できる特異な場所が有ります。
そんなふうにこの地域の成り立ちを知る旅・観光です。
日本一の大河信濃川はどんな川で人々はどうしたのか。歴史の古い街道や、明治維新前後の様々な改革、様々な建物や庭もそのまんま残っているのです。
嬉しいことにこの地域は信越線前川駅から来迎寺駅・越後岩塚駅・塚山駅を経由し越後広田まで、鉄道・駅を使って徒歩で探索できます。
有名な語り部も揃っています。(研究者・小説家・漫画家・歌謡創作者・・・)
長岡市の越路地域は、合併前は三島郡越路町でした。
この越路という名前は初代白井町長の発案だったという話があります。
古志の荘園への路
越路には様々な大事な街道が有りました。
そのなかでも古志の荘園へ向かう路ということで越路と命名されたようです。
インデックス
- 日本一の大河信濃川の半島と入江、河川工事のビックリ遺跡(川の半島を見たことありますか?)
- 信濃川を歩いて渡りながら上流下流を見て想いをめぐらす。(日本離れした桁外れな水量を体感)
- 芝居小屋がある神社がいっぱい(小屋が有るんですよ、なんて芸能大好きな地域)
- 関田山脈からの山並がなだらかな坂となり越後平野に溶け込む巴ヶ丘の散策(越後平野の始まりを目撃)
- 地平線が見える越路原長大な坂(様々な角度から地平線を観測できるのは日本でここだけ、きっと)
地図(国土地理院、地理院地図より)
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1、 日本一の大河信濃川の半島と入江、河川工事のビックリ遺跡
信濃川を飼い馴らす。 その歴史。
下記地図、左は現在(国土地理院の地理院地図)、右は明治位測量(スタンフォード大学の明治~昭和初期の地図)
信濃川の流れを変えた大工事の跡が露出している場所が有ります。
最初の写真はコンクリートの杭です。
そして下の写真のテトラポット、ここはすごい河川工事をした跡なのです。
上記地図を見ると赤丸の部分が川になってしまったのが解ると思います。
川岸がえぐられるのを防いだか、初めから流路を替えようとしたのか。
今では下記のように美しい入江と半島を信濃川の岸で見ることができます。
※川は深く流れも速いので十分気を付けて、川岸にはむやみに近づかない方が良いと思います。
上記地図の茶色い道路の線の上の終点辺りが越路河川公園ですが、明治の地図では
信濃川の中です。
今では桜の綺麗な公園になっています。大きな池があり、漁業券を買えば釣りも楽しめます。
※来迎寺駅から公園まで徒歩34分、そこから信濃川の河川工事跡まで15分くらいでしょうか。
2、信濃川を歩いて渡りながら上流下流を見て想いをめぐらす。
ご存知の通り信濃川は日本一長い川、ここを徒歩で渡ってみる。
(信越本線前川駅で降りて来迎寺駅まで歩く、または逆。鉄道利用徒歩横断はここだけでしかできません。信濃川中流域の鉄橋はここだけですから。)
越路橋の下を流れる水には、穂高岳・槍ヶ岳・上高地・八ヶ岳・白根山・軽井沢・志賀高原・谷川岳・苗場山・越後三山の水が流れています。
橋の周辺からは天気によっては越後三山や苗場山が見えます。
また、晩秋には鮭の遡上を見ることもできます。
貴方の運次第です。
下の写真は越路橋(右のブルー)と信越線越路鉄橋(左の緑)
下の写真、越路橋より1kmくらい下流の岸辺から撮影、まだ中流なので流れが速い、しかし凄い水量です。
※前川駅から来迎寺駅まで、越路橋経由で徒歩約55分
1と2はセットで体験できます。
前川駅から越路橋を渡り、河川公園を散策、昔の信濃川を思い浮かべながら工事跡に行くのが面白いと思います。
3、芝居小屋がある神社がいっぱい
越路地域(北部除く)と旧長岡市南部の親沢地区、そして小千谷市の片貝町の神社の脇には必ず芝居小屋があり、今でも村芝居を行っている地区があるらしい。夏祭りでは、今では芝居をやらない地区でも子供達から熟年までの踊りなどを上演しています。夏祭り気分を十分満喫できます。
詳しくは下記を(芝居のYOUTUBEビデオもリンク)
★神社に必ず芝居小屋が有り創作や演技で神聖な地域越路、るろ剣和月さんや三波春夫さん円了さん半藤さんを生んでいた。
下記は白山神社の女子小学生の踊り
この辺りにも地図を貼っておきますね^^
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4、関田山脈からの山並がなだらかな坂となり越後平野に溶け込む巴ヶ丘の散策
来迎寺駅から徒歩15分くらいで行ける丘ですが遺跡から近代に渡るまでの面白い丘です。
野尻湖・斑尾山から続く関田(せきだ)山脈からの山並がなだらかな坂となり終焉し越後平野に溶け込む現場が巴ヶ丘です。
渋海川と信濃川がこの山が尽きることによって合流します。
巴ヶ丘もみじ園
詳しくは
★斑尾山から始まる関田山脈の最後は遥か長岡でもみじ園と地酒を生み越後平野に消えてゆく
もみじ園・朝日酒造・越路原・ガス田・・・・宝の山を見てください。
5、地平線が見える越路原長大な坂
標高90m~155mまで、直線区間1.8kmのなだらかな坂です。
下記写真ですと遠くの黒い線が地平線です。
ここは越路原と言ってなだらかな山の上を水田に変えた場所です。
下記は望遠レンズで撮った新潟市の高層ビル。
ビルの下の方は地平線の下で見えないようです。
ビッグスワンも地平線の下なのか見つけられません。
上の写真と似た角度の写真は少なく、下記の写真はかなり近い方です。
上の写真に写っていない下の方の様子がわかります。
4と5はセットで楽しめます。 なんかいっぱいになってしまったので次に分割します。 つづく